【特別企画】高橋敦が特徴と音質傾向を徹底解説
クリエイティブの注目ヘッドホン「Sound Blaster EVO ZxR」「Aurvana Platinum」を聴く
●再生音質機能「SBX Pro Studio」と通話音質機能「CrystalVoice」
さて、その「SBX Pro Studio」と「CrystalVoice」だが、前者は「ミュージック」「ムービー」「ゲーム」のそれぞれに合わせた音質最適化機能なので、わかりやすい。
また、SBX Pro Studioでは上記プリセットのほか、各プロファイルを細かく調整することも可能で、「Crystalizer(サウンドの最適化) 、Surround(サラウンド)、Bass(低音強化) 、Dialog Plus(セリフなどセンター強化) 、Smart Volume (サウンドのノーマライズ)と5つのエレメントをユーザー側で、細かく設定でき、リアルタイムで機器側が保存する。音楽や映画など、自分好みの設定にプリセットを変更しておけるということだ。また、その機能は機器本体が覚えているため、例えばiPhoneからMacへと機器を付け替えた場合もその設定をそのまま利用できる。
「CrystalVoice」はEVO ZxRがヘッドセット(通話対応ヘッドホン)でもあることからの機能だ。ノイズリダクションや余計な響きの抑制によって明瞭な通話を実現する他、自分の声を「男声」「女声」「悪魔」「エルフ」「オーク」等々のような声にボイスチェンジすることもできる。
「悪魔のような声にボイスチェンジ」と言われてもすぐにはピンとこない方もいるかと思うが、これは例えば、オンラインRPGで実際の自分とは別の性別や種族を演じるときに使うような機能だろう。この機能は、電話をかける場合や、Skype などボイスチャットなどにも、適用することができるので、「変声」して友達や子供を驚かせたり、楽しませたりすることもできる。
●アクティブノイキャン/NFC/apt-X/AAC
アクティブノイズキャンセリングはこちらにも搭載。ただし「3モード」機能は非搭載だ。一方こちらのみの機能としては、一時的に周囲の音(車内アナウンス等)を聴きたいときのための「トークスルー」ボタンが用意されている。
NFC、apt-X、そしてAACについては「Aurvana Platinum」のところで説明した通り。本機も昨今のトレンドともいえるNFCにしっかりと対応し、apt-XやAACといった音質に配慮したコーデックを利用できる。
なお他の点としては、ハウジングに装備されているリモコン機能のうちボリュームが、ボタンではなくダイヤルであることは特に挙げておきたい。こちらの方がよりささっと調整しやすいと感じる方も多いだろう。