【特別企画】高橋敦が特徴と音質傾向を徹底解説
クリエイティブの注目ヘッドホン「Sound Blaster EVO ZxR」「Aurvana Platinum」を聴く
■“オーディオらしさ”と多彩な機能が融合した「Aurvana Platinum」
ではまず、前述の紹介と順番が前後するが、よりオーディオオリエンテッドな「Aurvana Platinum」から見ていこう。まずは機能面のポイントを列挙してみよう。主な機能は…
・3モードアクティブノイズキャンセル「Tri-Mode ANC」
・2人で音楽をシェアできる「Creative ShareMe」
・Bluetooth機器を2台まで接続可能「Creative マルチポイント」
・NFC
・apt-X&AAC
といったところだ。それでは、各ポイントごとに内容を見ていこう。
●3モードアクティブノイズキャンセル「Tri-Mode ANC」
「Tri-Mode ANC」は、基本機能としては、周囲の騒音をマイクで検知してそれと逆位相の音を生成してぶつけて騒音を打ち消す、おなじみの機能だ。「ゴー」と低い成分を中心に騒音を少し和らげてくれる。
ここでの特長は「3モード(Tri-Mode)」という部分。周囲の騒音状況に合わせてボタン操作でモードを切り替えることで、ノイズキャンセリングがより最適化された設定で動作し、より高い効果を得られる。場所ごとに騒音の傾向、例えばどんな周波数の音が特にうるさいのか等は異なるので、それに合わせたモードでシステムを動作させることでその効果を高めようというわけだ。
用意されている3つのモードは「飛行機」「屋外」「屋内」。ボタンで切り替えると現在のモードが英語でだがアナウンスされる。何しろヘッドホンなので、本体のLED等でモードを表示されても自分には見えない。なので音声での案内となっているわけだ。
「飛行機」と「屋外」モードはメジャーなためどんな効果なのかを想像しやすいだろう(同社によれば飛行機モードはかなり強力で、電車などにおいても活用できるとのことだ)。そして「屋内」モードは、例えばパソコンやエアコンの噴気孔からの「シャー」といったような音をカットしてくれる。3モードの使い分けを適時行えば、より高い効果を得られる可能性が高まる。このモデルを使うのであればぜひ使いこなしたい。
なお、本製品は前述したようにBluetooth接続でのワイヤレスと、付属のアナログケーブルを使用しての有線接続との両方で使用できる。また、ノイズキャンセル機能部分が本体とは独立した電源となっているため、Bluetooth部分を含む本体電源を入れなくても、ノイズキャンセルは動作する。つまり、電波を出せない(Bluetoothを使えない)航空機内でも、ノイズキャンセル機能を使用することができるというわけだ。加えて、航空機用コネクタも付属するので、機内サービスの映画や音楽なども、ノイズレスで楽しめる。