<山本敦のAV進化論>第17回
バッファローのDTCP-IP対応ポータブルHDDを試す - “スマホで番組持ち出し”の強い味方
「Twonky Beam」を起動して、メニューから「外部機器コンテンツを持ち出し」を選ぶと、ホームネットワーク上にあるBDレコーダーと「HDW-PDU3」シリーズの名前が並んで表示される。BDレコーダーを選択して、「おでかけ」から「モバイル画質」のリストにあるタイトルを選ぶ。タイトルを選択すると、画面下側に通常BDレコーダーとTwonkey Beamを1対1の関係で使う時に表示されている「持ち出し」のメニューのほかに、「他の外部機器への持ち出し」というメニューが表示されるようになるので、こちらを選択すると、ポップアップに「HDW-PDU3」シリーズの名前が表示されるので、タップすればダビングがスタートする。
ダビングの速度はネットワークの環境にも影響されるものと思うが、今回同じファイルをダビングして試した限りでは通常のようにBDレコーダーからiPhoneへの持ち出しを行った場合と、BDレコーダーから「HDW-PDU3」シリーズにダビングした場合とで変わりはなかった。
HDDに保存したテレビ番組を外出先で視聴する際には、直接ワイヤレス接続してから「MiniStation Air2」アプリを起動。「フォルダ」の「secure_content」内にある「dlna」フォルダから番組を選択して再生するだけと操作はとても簡単だ。見終わった番組ファイルはアプリ上で削除もできる。
なお、直接ワイヤレス接続して使っている間はiPhoneのLTE通信が使えなくなる。このため、通勤時間中などに活用するなら、スマートフォン以外のタブレットやiPod touchで視聴するなどの工夫を行うと、気兼ねなく楽しめそうだ。HDD本体を充電しながら使いたい場合は、USBでPCに接続していると無線接続ができなくなるので、付属の給電ケーブルとACアダプターを使用するとよいだろう。
実際に使ってみて、Twonky Beam経由でのダビングはネットワーク環境の状態によって実行速度や接続の安定度に影響が出ることもあった。ダビング方法の選択肢として「HDW-PDU3」シリーズをBDレコーダーの外付USB-HDDとして登録して直接番組を録画できたり、USB接続で録画番組がダビングできる仕様も加えられたら、さらに使いやすくなるように思う。またiOS機器の場合、iPadでの利用を考えてSDビデオだけでなくAVCファイルのダビング対応も実現して欲しいところだ。
■DLNAサーバーとしても利用可能 - スマホ写真のシェアにも
アプリのユーザーインターフェースはシンプルで見やすいレイアウトが特徴。ファイルは写真/ミュージック/ビデオとカテゴリーごとに分けて表示される。MP3形式の音楽ファイルはカバーアートも含めてID3タグに入力された情報を表示できる。