【特別企画】ひかりTVとサービスの基本を知る
連載第1回:国内初の4K商用サービスがいよいよ開始! 「ひかりTV 4K VOD」の魅力とは?
■現在のネット回線のままで4Kを配信可能 |
ここでポイントとなるのが、「現在の回線そのままで4Kコンテンツを配信できる」という点。つまり、4Kサービス向けに特別なネット回線やサービスを契約するなどといった新たな手間は発生しないのだ。木谷氏は「コーデックの技術がこなれてきたら、今の帯域のままでもっと高品質なものを提供できるようになるでしょう」とも言葉を添える。
また、木谷氏は4K/60pもサポートする点について「日本の4Kは、動きの速い映像にも対応できる60pをスタンダードにするべきだと考えている関係者も多く、ひかりTVでもそれにも対応できるようにしていきたいと考えています」とコメント。「まだどうなるかは分かりませんが、コンテンツによっては配信の際に帯域を落として、その分を一枚一枚の映像に対して使って、より高画質にしたり、アダプティブビットレートを採用するなどといったことも将来的にあり得るかもしれません」と、画質向上に向けて様々なアイディアを持っていることも明かしてくれた。
配信する4Kコンテンツは、現在のトライアル配信と同様に他社から調達するものに加えて、自主制作のオリジナル番組も用意。「可能な限り様々な機材を使って、ノウハウを蓄積させながら4K制作の方法を模索しています」(同社サービス本部コンテンツ戦略部 映像技術担当 朝川大輔氏)という。また、コンテンツを共同制作したいというオファーも多く届いているとのことで、将来的なコンテンツの充実も期待できそうだ。
なお、4K VOD配信は当面はストリーミングのみでの提供となる。木谷氏は「もちろんダウンロード型を否定するものではありません。一方で、これだけVODというサービスがユーザーに浸透している状況を踏まえると、例えば『4Kはダウンロードには2時間かかる』といったような状況がお客様に納得してもらえるのか、という一面もあります」とその理由を説明。「普及期においては、クリックしたらすぐに映像が流れるというスタイルのほうが受け入れやすいのではないかと思いますし、まずはストリーミングでお客様の反応を見ながら今後の対応を検討していきます」とした。