【特別企画】ひかりTVとサービスの基本を知る
連載第1回:国内初の4K商用サービスがいよいよ開始! 「ひかりTV 4K VOD」の魅力とは?
■“コンテンツ”に対する積極的な姿勢 |
一方、VODでは2,500円/月(税別)で約8,000作品を見放題という定額見放題サービスを展開。1ヶ月に約2,600万回(1会員あたり月平均約10回)再生と、他事業者を圧倒する高いレベルでVODが利用されているという。
また、話題作「アナと雪の女王」をブルーレイ/DVD発売に先行してVOD先行配信するなど、定額見放題以外の取り組みも実施。そのほか、FOXインターナショナル・チャンネルズと共同制作した映画「シークレットチルドレン」を劇場公開と同時にVODで独占提供したり、有村架純や橋本愛などの若手女優と映像監督が毎回異なるペアを組んで24時間以内にドラマを撮影する「24時間女優」などのオリジナル番組も制作するなどしている。
さらには、リュック・ベッソンが脚本に関わりケビン・コスナーらが出演する「ラストミッション」や、綾野剛や池脇千鶴らが出演する「そこのみにて光輝く」、実写映画化もはたしたアニメ「Go!Go!家電男子」など、映画やアニメなどにも出資。これらの行動からも、コンテンツに対して非常に積極的な姿勢を持っていることがわかる。
こうしたコンテンツの多くは、スマートフォンやタブレットなどマルチデバイスで楽しむことも可能。VODではテレビで途中まで視聴していた続きをスマホ/タブレットで見るレジューム再生や、ネット環境のない場所でも作品を楽しめるダウンロード視聴を利用できる。
そして放送サービスにおいても、ここ最近のトレンドであるリモート視聴などに対応。宅内でのDLNA視聴、録画番組のリモート視聴、ダウンロード持ち出しなどが行えるほか、放送中番組のリモート視聴にも今後対応する予定だ。
なお、これらテレビ向けの映像配信サービスは現在のところNTT東西によるフレッツ光回線の加入者のみが利用可能。だが2014年度内にはVODと放送、および放送のスマホ/タブレットへの配信を、フレッツ光以外の光・ADSL回線などでも利用できるようにする。ただし今回の4K VOD商用配信については、回線の状況が把握できてサービスの品質を担保しやすいという理由から、まずはフレッツ光回線のみでの提供となるとのことだ。
ここまで見てきたように、市場全体の活性化も視野に4K VOD商用サービスの展開をいち早く決めた「ひかりTV」。いよいよ次回からは、4K以前にも様々な局面において常に先陣を切ることで業界最大の地位を築いてきた同サービスが提供する4Kコンテンツの画質に、オーディオビジュアル評論家陣が迫っていく。ぜひご期待いただきたい。