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AirPlayのP2P接続が可能に

【レビュー】“AV目線”で見る「iOS 8」ここが変わった!

公開日 2014/09/18 11:18 海上忍
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"AV目線で"iOS 8はここが変わった

サードパーティー製ソフトウェアキーボードが利用可能になるなど、他にもiOS 8の変更点は数多くあるが、フラットデザインを継続採用したということもあり、iOS 7に比べればビジュアル的なインパクトに欠けるというのが全体的な傾向だ。しかし、外観の変化を横に置けば、もちろんオーディオ/映像とも関係の深いアップデートもある。

A&V関連機能でiOS 8における最大の変更点としては、AirPlayの利用に同じWi-Fiネットワークへの接続が必須ではなくなったことが挙げられる。従来もAirPlayレシーバーがWi-Fiダイレクトに対応している場合は、レシーバー側の設定を変えることで無線LANアクセスポイント/ルーターがない環境でもAirPlayを利用できたが、iOS 8からはAirPlay対応デバイスがピア・ツー・ピア(P2P)で接続できるようになった。

AirPlayでP2P接続がサポートされ、無線LANアクセスポイントがない環境でも利用しやすくなった

AirPlayのP2P接続は、その用途を大きく広げる。たとえば、Apple TVを利用してテレビの大画面でプレゼンテーションを行おうとする場合、従来はApple TVをWi-Fiネットワークに接続しなければならず、企業など安易にネットワークへの接続を許さない環境では持ち込むことが難しかった。P2P接続が可能になれば、そのような障害はなくなるのだ。

一方、オーディオ再生機能そのものに大きな変化は見当たらない。iOS標準のオーディオ再生アプリ「ミュージック」は、プレイリストに曲数と総再生時間が表示されるようになったことを除けば、iOS 7とほぼ同じだ。ユーザインターフェイスも据え置かれ、北米ではすでにスタートしている「iTunes Radio」も日本でのサービスインは未定のまま変わらない。

「ミュージック」に大きな変化はないが、プレイリスト一覧で総再生時間を確認できるようになるなど使い勝手の部分が見直されている

19日発売予定のiPhone 6/iPhone 6 Plusに搭載のNFCは、Bluetoothデバイス間のペアリングに利用できるのではないかといった噂もあるが、現時点ではApple独自の決済機能「Apple Pay」以外では利用できない可能性も残る。NFCサポートが実現されるならともかく、されなければ音楽再生に関してはiOS 7のまま"1回休み"という印象が強い。

ただし、曲検索機能は強化された。デスクトップサーチツール「Spotlight」とSafariの検索機能が統合され、アーティスト名や曲名でiTunes Storeでの検索が可能になった。アプリに関しても同様に、開発者名やアプリ名で検索し、検索結果をもとにApp Storeから購入することができる。iTunes StoreおよびApp Storeへの導線強化という点では、前進していると言っていいだろう。

Spotlightで「King Crimson」を検索しようとしたところ、「King Crim」まで入力したところでiTunes Storeの情報がヒットした

SpotlightとSafariの検索機能は共通化が進み、Safariを利用してもアーティスト名や曲名をもとにiTunes Storeのコンテンツを検索できる

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