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【レビュー】“AV目線”で見る「iOS 8」ここが変わった!

公開日 2014/09/18 11:18 海上忍
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SiriとShazamの連係に見たUIの未来

一方、"音楽がある生活"を楽しめるかどうかという観点からはiOS 8には大きな変化が見られる。それは音声アシスタント機能「Siri」と楽曲認識サービス「Shazam」の連係だ。iOS 8のSiriに「この曲の名前は?」などと口頭でたずねれば、内蔵マイクから入力した音をもとに曲名を判定してくれる。こちらもSpotlight/Safariの検索機能同様にiTunes Storeへの導線付きだが(ShazamにはiTunes Storeのアフィリエイトを発生させることで事業的にペイしていると推測される)、iTunes Storeで取り扱いのない曲についても回答してくれることがうれしい。

ユーロロック(欧州諸国のプログレ)の曲もサラリと言い当ててしまう、iOS 8の「Siri」。Osannaの曲が頭の中でグルグルするというなかなかのセンスの持ち主だ

試しに、70年代のプログレッシブロック数曲をSiriに質問してみたところ、かなりの確率で正答した。いわば有名どころであるKing Crimsonの「太陽と戦慄パート2」やU.K.の「Presto Vivace」を数秒で当てたことに驚きは感じなかったが、Osanna(伊)の「Canzona」やMagma(仏)の「De Futura」、Focus(蘭)の「Carnival Fugue」といった、比較的マイナーなユーロ系の曲も見事に言い当てた。新月の「白唇」や四人囃子の「一触即発」という日本の曲も難なく答えられたことからすると、Shazamが擁するデータベースの充実ぶりもさることながら、Siriとの連係がスムーズなことがわかる。

日本のプログレも難なく言い当てることができた。次回はNovelaやKENSOで試してみるつもりだ


PFMの「La Luna Nova」(原曲:イタリア語)と「Four Holes In The Ground」(英語版)もしっかり聞き分けたSiriだが、歌うことはできないらしい
独立したアプリのShazamは以前から存在するため、いまさら驚くものでもないが、このようにSiriに組み込まれてみるとその印象はまるで異なる。改めて音声ベースのUIが有する可能性に感じ入るとともに、誰でもイージーに使えることの重要性を痛感した次第だ。

(海上忍)


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