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<山本敦のAV進化論 第32回>

【レビュー】これぞAVファン向け格安SIM − YouTubeもリモート視聴も見放題「ぷららモバイルLTE」

公開日 2014/11/19 11:18 山本 敦
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YouTubeの動画視聴も試してみた。映像のビットレートに依存するところもあって、コンテンツによっては再生が中断することもあったが、基本的には快適に再生が行えた。通勤電車や旅行の移動時間の暇つぶしに、容量制限を気にすることなく思う存分動画再生が楽しめたら最高だとずっと思っていたが、ぷららモバイルLTEなら念願がかないそうだ。このサービスを使ってみて、改めて、AV視聴端末としてのスマホの価値に気づかされた。

3MbpsのLTEネットワーク経由でダウンロードを試みたが、何度チャレンジしても上手くいかなかった

自宅のWi-Fi経由では約13分でダウンロードが完了

なおYouTubeでも「ミックスリスト」を半日再生してから容量制限の有無を確認したが、こちらでもタスクを終了後、問題なく3Mbpsの通信速度を叩き出したので、どうやら大丈夫そうだ。

AV以外にもいろいろと用途は考えられる。例えばDropboxにスマホで撮影した写真をまとめてバックアップしたいときにも、通信容量無制限であれば心置きなくデータを送れる。ビジネス的なスマホの活用範囲も広がりそうだ。また、定額音楽配信サービスやオンラインゲームでも通信容量制限が無くなることのメリットは大きいと思う。1GBを超える大容量のゲームアプリも、時間はかかるもののLTEでダウンロードできた。


YouTubeのミックスリスト再生もタフにこなす。BGM的な使い方もできそうだ
■検証の総括:「AV専用サブ端末」にぴったりのSIMカード


Dropboxへの画像アップロードも、少し時間はかかるが容量を気にせずに行える

容量の大きなアプリのダウンロードもこなす
今回の検証を行って、ぷららモバイルLTEの定額無制限プランと併用できるオプションとして、電話番号が割り当てられ、音声通話もできる「通話プラン」が用意されていないことを残念に感じた。いま使っているキャリアのプランから、MNPを使って乗り換えるという選択肢がないのだ。

あまり電話を使わないユーザーであれば、AVコンテンツをガンガン楽しめる定額無制限プランにSIMロックフリーの端末を組み合わせ、さらに通話もできれば、こちらをメイン端末にしても良いと考えるユーザーも多いはずだ。VoIPアプリのサービスを使えば最低限の用には足りるかもしれないが、今使っている電話番号がそのまま利用できれば、周囲に電話番号を変えたことを知らせる手間も省ける。ぜひNTTぷららには今後、通話プランの拡充にチャレンジして欲しい。

また、ビジネスアイテムとしてスマホを活用するならテザリング機能も欲しいところだ。ぷららモバイルLTEではSIMカードに制限をかけていない。方でドコモ端末はテザリングの際、SPモードのテザリング専用APNへ強制的に接続する仕様が組み込まれているため、通常はMVNOなど他社のSIMカードを利用するとテザリングが使えなくなる。

今回テストした筆者のXperia Z2はドコモショップでSIMロックを解除した端末だが、先述の仕様によりテザリングができない。テザリングを活用したい場合は、元々SIMロックフリーで販売しているiPhoneやNEXUSなどの端末を選んだ方がよさそうだ。

ぷららモバイルLTEの「容量無制限プラン」は、音声通話をそれほど使わず、AVコンテンツをがんがん楽しみたいというユーザーには大変有用なサービスと言えそうだ。特にテレビのリモート視聴やYouTube再生が快適に行えたので、端末には画面が大きめで高精細な5インチ台のスマホやタブレットを選ぶのが良いと思う。

ほかには、機種変更などを行って使っていないLTE対応ドコモ端末、あるいはSIMロックフリー端末が手元にある場合は、再度有効活用してみてはどうだろうか。解約はいつでも可能だし、手数料や違約金も発生しないので、取りあえず使ってみてから利用価値を判断するということもできる。

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