【特別企画】専用室・リビング・プライベートルームにわけて紹介
<3つのシーン別>オプトマプロジェクターでつくるシアター設置のポイントを鴻池賢三が解説!
家庭内で映画館のような迫力の大画面映像が楽しめる「ホームシアター」。しかし実際、自宅にホームシアターを作ろうとした場合、部屋の環境によってその方法や重視するポイントは様々だ。そこで本記事では、ホームシアターの設置環境を「専用室」「リビングルーム」「個室/プライベート」の大きく3つにわけて、それぞれにおけるプロジェクターをはじめとしたシアター導入ポイントを鴻池賢三が徹底レクチャーする。
「専用室」は、家の中にある小さな映画館。生活と切り離された専用空間なら、家族に気兼ねなく24時間好きな時に映画や音楽を思う存分楽しむことができる。また、映像と音を最優先でき、拘り派のAVマニアが究極のクオリティーを追い求めることも出来る。
▼プロジェクターの種類
明るさよりも画質を優先しよう。投写する映像サイズにもよるが、完全暗室では800ルーメン程度あれば事足りるケースが多い。また、明る過ぎる映像は眩しく感じるのに加え、スクリーンを反射した投写光が、さらに壁面などを反射して再びスクリーンに戻り、映像の暗部を浮かせたり、色を洗い流してしまう「迷光」の原因になってしまうので注意が必要だ。
▼スクリーンのパターン&サイズ
スクリーンを常時展開しておける環境で、画質を優先するなら張り込み式が有利だ。平滑性が高く、時間が経ってもたわみや皺とは無縁で、安定した高画質が楽しめる。ほか、ピュアオーディオも楽しむユーザーの場合、音の反射の観点から、不要な時は巻き取っておける、天井設置の巻き取りタイプがおすすめだ。電動タイプなら、ホームオートメーションと連動させて、自動昇降させることもできる。
幕面は画質を最優先するならマットタイプを選ぼう。プロジェクターから投写された映像光を全方向に拡散する性質を持っているので、輝度ムラやギラつきの無い高品位な映像が楽しめる。ほかにも、映画館と同様に、音響透過型スクリーン(サウンドスクリーン)を用いると、スクリーンの裏にスピーカーを設置して、映像と音のマッチングを高めることができ、特に映画派なら選択肢の一つに加えたい。
画面サイズは視聴距離に応じて選ぶのが鉄則。適正画面サイズの指標は各所から提案されているが、ホームTHXでは、フルHD解像度の映像で視力1.0の人間が画素の粗を認識しない最短距離(最大画面サイズ)として、2.5mで80インチ(16:9)以下、2.75mで90インチ以下、3mで100インチ以下、3.65mで120インチ以下、4.5mで150インチ以下を推奨している。専用室で映画視聴がメインの場合、概ね適正な目安と言える。
なお、適正と感じる画面サイズには個人差があるので、指標はあくまでも目安を考えよう。例えば、映画館で後方席を好むユーザーの場合、画面サイズを小さめに見積もると良いし、前方席を好むユーザーの場合は大きめに見積もれば良い。
▼設置位置&距離
専用室では、プロジェクターを天吊り設置、あるいはスクリーンに対面する壁付近から投写するのが基本である。プロジェクターを視聴位置から遠ざけると、プロジェクターのファン騒音が気になりにくくなるのも覚えておきたい。また、ズームレンズを搭載した一般的なプロジェクターの場合、投写距離を長く取るほど、映像光がレンズの中央付近を通るので、映像に歪みが生じにくく輝度ムラも抑えられるなど、画質面でも有利になる。
▼スピーカーの種類
専用室の場合、ユーザーが好みのスピーカーを選ぼう。特にフロントLRはお気に入りのブランドや製品を選べば良い。ここで注意すべきは、映画を鑑賞する場合、センタースピーカーが最も重要であるという点。映画コンテンツでは総エネルギーの約7割がセンターチャンネルに含まれているとされ、セリフの明瞭な再現性がクオリティーの鍵を握る。フロントLRと同じシリーズ又は同等以上のクオリティーを持つ製品を選ぼう。リアスピーカーは原則、フロントLCRと同じシリーズが理想だが、設置や予算の都合があれば小型のブックシェルフを選んでも良い。リアスピーカーには空間の広さを表現する残響音がメインに収録されていて、それほどパワーは必要ないからだ。
スピーカーの色については、艶消しの黒をひとつの目安として選ぶのも良い。プロジェクターからの映像光を反射しにくく、画質面で悪影響が少ない。また、目立たないので、映像に集中できるのもメリットだ。
▼室内の壁など環境
壁紙の色は、画質を重視する場合、艶の無い黒が理想だが、一般的には好まれない。ダーク調なら青系や赤系などでも大きな問題は無い。映画館を想像すると良いだろう。音響面では、専用室の場合、一般的に壁面の露出が多く、残響時間が長くなりすぎる傾向がある。特に低音は、調音材などでの対策は難しいので、可能であれば、設計時に残響時間を考慮しておきたい。専門業者による音響設計を行わない場合も、天井に吸音性能を持った素材を選んでおくと、後々、調音がし易い。
窓などの開口部は完全に遮光できるように配慮し、照明は作業(充分に明るい)、リラックス(リビング程度)、視聴(暗室だが操作など必要な際に手元を照らせる)の三態を考慮しておくと、使い勝手も良い。
「専用室」は、家の中にある小さな映画館。生活と切り離された専用空間なら、家族に気兼ねなく24時間好きな時に映画や音楽を思う存分楽しむことができる。また、映像と音を最優先でき、拘り派のAVマニアが究極のクオリティーを追い求めることも出来る。
▼プロジェクターの種類
明るさよりも画質を優先しよう。投写する映像サイズにもよるが、完全暗室では800ルーメン程度あれば事足りるケースが多い。また、明る過ぎる映像は眩しく感じるのに加え、スクリーンを反射した投写光が、さらに壁面などを反射して再びスクリーンに戻り、映像の暗部を浮かせたり、色を洗い流してしまう「迷光」の原因になってしまうので注意が必要だ。
▼スクリーンのパターン&サイズ
スクリーンを常時展開しておける環境で、画質を優先するなら張り込み式が有利だ。平滑性が高く、時間が経ってもたわみや皺とは無縁で、安定した高画質が楽しめる。ほか、ピュアオーディオも楽しむユーザーの場合、音の反射の観点から、不要な時は巻き取っておける、天井設置の巻き取りタイプがおすすめだ。電動タイプなら、ホームオートメーションと連動させて、自動昇降させることもできる。
幕面は画質を最優先するならマットタイプを選ぼう。プロジェクターから投写された映像光を全方向に拡散する性質を持っているので、輝度ムラやギラつきの無い高品位な映像が楽しめる。ほかにも、映画館と同様に、音響透過型スクリーン(サウンドスクリーン)を用いると、スクリーンの裏にスピーカーを設置して、映像と音のマッチングを高めることができ、特に映画派なら選択肢の一つに加えたい。
画面サイズは視聴距離に応じて選ぶのが鉄則。適正画面サイズの指標は各所から提案されているが、ホームTHXでは、フルHD解像度の映像で視力1.0の人間が画素の粗を認識しない最短距離(最大画面サイズ)として、2.5mで80インチ(16:9)以下、2.75mで90インチ以下、3mで100インチ以下、3.65mで120インチ以下、4.5mで150インチ以下を推奨している。専用室で映画視聴がメインの場合、概ね適正な目安と言える。
なお、適正と感じる画面サイズには個人差があるので、指標はあくまでも目安を考えよう。例えば、映画館で後方席を好むユーザーの場合、画面サイズを小さめに見積もると良いし、前方席を好むユーザーの場合は大きめに見積もれば良い。
▼設置位置&距離
専用室では、プロジェクターを天吊り設置、あるいはスクリーンに対面する壁付近から投写するのが基本である。プロジェクターを視聴位置から遠ざけると、プロジェクターのファン騒音が気になりにくくなるのも覚えておきたい。また、ズームレンズを搭載した一般的なプロジェクターの場合、投写距離を長く取るほど、映像光がレンズの中央付近を通るので、映像に歪みが生じにくく輝度ムラも抑えられるなど、画質面でも有利になる。
▼スピーカーの種類
専用室の場合、ユーザーが好みのスピーカーを選ぼう。特にフロントLRはお気に入りのブランドや製品を選べば良い。ここで注意すべきは、映画を鑑賞する場合、センタースピーカーが最も重要であるという点。映画コンテンツでは総エネルギーの約7割がセンターチャンネルに含まれているとされ、セリフの明瞭な再現性がクオリティーの鍵を握る。フロントLRと同じシリーズ又は同等以上のクオリティーを持つ製品を選ぼう。リアスピーカーは原則、フロントLCRと同じシリーズが理想だが、設置や予算の都合があれば小型のブックシェルフを選んでも良い。リアスピーカーには空間の広さを表現する残響音がメインに収録されていて、それほどパワーは必要ないからだ。
スピーカーの色については、艶消しの黒をひとつの目安として選ぶのも良い。プロジェクターからの映像光を反射しにくく、画質面で悪影響が少ない。また、目立たないので、映像に集中できるのもメリットだ。
▼室内の壁など環境
壁紙の色は、画質を重視する場合、艶の無い黒が理想だが、一般的には好まれない。ダーク調なら青系や赤系などでも大きな問題は無い。映画館を想像すると良いだろう。音響面では、専用室の場合、一般的に壁面の露出が多く、残響時間が長くなりすぎる傾向がある。特に低音は、調音材などでの対策は難しいので、可能であれば、設計時に残響時間を考慮しておきたい。専門業者による音響設計を行わない場合も、天井に吸音性能を持った素材を選んでおくと、後々、調音がし易い。
窓などの開口部は完全に遮光できるように配慮し、照明は作業(充分に明るい)、リラックス(リビング程度)、視聴(暗室だが操作など必要な際に手元を照らせる)の三態を考慮しておくと、使い勝手も良い。