音元出版社員がガチ試食!
電源でお米の味が変わる? 「電源トランスご飯」と「普通電源ご飯」をブラインド試食
さて、今回の登場製品をご紹介しよう。まず真っ先にご紹介するのは、今回の主役である、中村製作所が試作した「炊飯器用電源トランス」だ。
このトランス、キッチンで使うことを考慮して防水加工仕上げが施されている。外観もキッチン家電風に赤く塗装されているのだが、昭和50年前後生まれの方であれば、ファミコンを思い起こすかもしれない。なんとなく昭和の香りがする懐かしい感じの佇まいだ。野間も「予想を超えてラブリー」と高評価の様子だ。
だが、中身は特に炊飯器用に最適化したわけではなく、同社の「NZT-0600」という製品と基本的に同じだそう。ちなみにNZT-0600は“ディジナイザー”という別称があり、キャッチコピーは「テレビ画きれい音(てれびがきれいね)」。このNZT-0600を炊飯器に使えば、今回のテストを追試験できることになる。やりたいかどうかは別として。
炊飯器用電源トランスの使い方はシンプル。まず炊飯器の電源プラグを、この電源トランスのコンセント部に挿入する。それから、電源トランスの電源プラグを、家のコンセントに挿入する。要は炊飯器とコンセントの間に挿む、たったこれだけ。あっけないほどかんたんだ。
■かなり厳密に条件を揃えて2種類のご飯を炊きあげた
続いて、肝心のテスト条件を紹介していこう。ここは野間がかなりこだわり、きっちり実行した部分だ。まず、炊飯器はまったく同じものを2台用意。今回はパナソニックの「SR-HVE1000」をお借りした。
テストの条件もしっかりと揃えた。野間は「お米のとぎ方で味が変わるといけないから、無洗米を用意した」と説明する。ちなみに使ったのは、北海道ななつぼしの無洗米とのことだ。
炊いたのは「電源トランスご飯」と「普通電源ご飯」ともに2合ずつ。水加減もまったく同一にしたとのことで、米の量と水の量を揃えるため厳密な測定を行うなど、細心の注意を払ったという。たしかに水の量が少し変わるだけで、米の味はまったく変わる。厳密性にこだわる野間の高いプロ意識が垣間見える。
さて、あとは炊くだけだ。セットして待つこと50分。相前後してピピーッとアラームが鳴り、炊きあがったことを告げる2台の炊飯器。すでに音元出版の会議室には、お米が炊けた香りがたちこめている。
粗野な男性であれば、ここで「さて食うか」となるところだが、野間は違う。炊き上がった後、30分蒸らすという工程が加わるのだ。
さて、蒸らしも終わっていよいよ実食開始! 果たして「電源トランスご飯」と「普通電源ご飯」の違いは体感できるのだろうか?