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音元出版社員がガチ試食!

電源でお米の味が変わる? 「電源トランスご飯」と「普通電源ご飯」をブラインド試食

公開日 2015/05/29 10:30 文/風間雄介 企画・構成/野間美紀子
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さて、ここで全員の結果をまとめてみよう。

「普通電源ご飯のほうが美味しい」という回答が8人中2人、「電源トランスご飯のほうがどちらかといえば美味しい」という回答が8人中1人、そして「電源トランスご飯のほうが美味しい」という回答が8人中5人だった。

つまり8人中6人、75%が「電源トランスご飯のほうが美味しい」と答えたことになる。そして注目すべきは、電源トランスご飯のほうが美味しいと回答した者のなかで、3人が「圧倒的な差がある」と答えたことだ。

なお、今回のテストでは「特に味は変わらない」という回答はなかった。好きか嫌いかは別として、みな違いは感じたことになる。

この検証を受けて、野間が結果を中村製作所の中村社長に電話で報告。すると「やはり、そうですか」と嬉しそうな声が返ってきたという。

「弊社にお客様がいらっしゃると、食べ比べてみてくださいとお願いしているのですが、8割方のお客様が、うちのトランスを使ったご飯の方が美味しいと仰るんですよ」。

…はっきり言って、これは市販した方がいいレベルの製品だ。無洗米があれだけおいしくなるのだから、よい米をしっかり研いで、このトランスを使って炊いたら、ちょっと次元の異なる味が体験できるはずだ。



今回の体験から、今後の炊飯器シーンを変えうる強いインパクトを感じた。もしこの記事を炊飯器開発の方が見ていたら、オーディオ用の高級電源でお米を炊いてみてほしい。あまりの違いに驚くはずだ。

これまで、釜の材質や圧力を高めるための構造などで競ってきた高級炊飯器だが、来年や再来年に「うちは大型トロイダル電源トランスを底部に搭載」「いやいや、うちは巻き線処理がこうなってるから…」みたいな競争になっていてもそれほど驚かない。

そうなったら中村製作所さんはもちろん、他社さんも黙ってないはず。オーディオ用トランスで磨き上げたノウハウを米方面に注いだ、力の入った製品が次々登場してもおかしくない。いや、海の向こうからTPPとともに、あのブランドがハイエンドかつスタイリッシュな炊飯器用電源を日本に投入する可能性すらある(ないか)。

トランスだけとは限らない。炊飯器用電源ケーブル、炊飯器用電源フィルター、コンディショナー、いろいろ考えられる。米との組み合わせによる相性も出てくるかもしれない。

そうなったらメディアも必要になってくる。「お米アクセサリー」誌で「人気の米10種×電源トランス スクランブルテスト」とか第1特集にどうだろう。「炊飯器大全」も考えられるな。やはりウェブメディアも必要だろうか。可能性は広がるばかりである。

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