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<短期集中連載第1回>

AVオンチのデジタルライターが挑戦!低予算ホームシアターを構築する

公開日 2015/06/24 11:05 コヤマタカヒロ
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音のトレンドは「ドルビーアトモス」

そしてシアター作りで欠かせないアンプ選び。Phile-webの読者にとっては当たり前かもしれないが、AVに疎いユーザーにとって最初にハードルになるのがアンプだ。

例えば、PC用のスピーカーはアンプ内蔵が多く、別でアンプを購入するということはほとんどない。このため、一般的にはホームシアターを作るとなった時にアンプ選びにぶつかるという方が多いのではないだろうか。

ヨドバシカメラの鈴木氏によると、現在のAVアンプのトレンドはドルビーアトモスに対応することだという。これは通常の5.1chスピーカーに加えて、天井に4chのスピーカーを配置する、9.1chのサラウンドが楽しめるサウンドフォーマットだ。ただし最新フォーマットのため、現在は上位モデルのみ対応するメーカーが多いという。

ヨドバシカメラの推しはドルビーアトモス対応のシステム。オンキヨーが最も手軽に揃えられるそうだ

そんな中で鈴木氏がおすすめしてくれたのが、オンキヨーの「TX-NR838(関連ニュース)」。これはミドルクラスながらドルビーアトモスに対応している。また、オンキヨーは天井に設置するのではなく、天井に反射させるタイプのスピーカーを用意しており、これらを利用することで比較的手軽にドルビーアトモスを導入できるそうだ。

オンキヨー「TX-NR838」

ただし最新のAVアンプを選ぶ場合、ちょっと今はタイミングが悪いという。というのも、ドルビーと並ぶサラウンドフォーマットである「DTS」からも、アトモスと並ぶサラウンドシステムである「DTS:X」が発表済みで、その対応製品が今年中に出てくるとのことだ。9.1chのような最新フォーマットを求めるなら、それにも対応した新製品の登場を待つ方法もあるという。

そしてもうひとつ、ホームシアターに欠かせないのがスピーカーシステムだ。正直言うと、筆者はすでに先走ってトールボーイスピーカーを買ってしまっているため、とりあえずはそれを使うつもりでいる。その上で初心者がホームシアターを作る時のスピーカー選びのコツを教えてもらった。

最も手軽なのが、同一メーカーの5.1chスピーカーをセットで揃えてしまうことだという。さらに先ほど紹介したオンキヨーのアンプとの組み合わせなら、9.1chのサラウンドシステムも作りやすい。

「アンプと同一メーカーのスピーカーを選べば、ハズレはありません。5.1chを揃えない場合は、映画を見るなら、左右のフロントスピーカーに加えて、センタースピーカーを用意するのがおすすめです。映画よりライブを見ることが多いなら、センターの代わりに左右リアか、サブウーファーを用意したいですね」(鈴木氏)

筆者はすでにフロントスピーカーは持っているため、センターやウーファーを揃えることになりそうだ。

天井に設置する必要のないDolby Atmosイネーブルドスピーカー「SKH-410」を使ったデモも体験。音に包まれる感覚がすごかった

ヨドバシカメラで説明を受けたことで、なんとなく自宅用のホームシアターの全体像が見えてきた。現状では、最低限購入する必要があるのが、プロジェクターとスクリーン、そしてセンタースピーカー、サブウーファーだ。AVアンプ、スピーカー、プレイヤーなどは、とりあえずは現在所有している製品を流用しながらアップグレードを目指していくのが良さそうだ。

次回は、これらの足りない製品の選び方について、AVライターの野村ケンジ氏にお話を伺いながら具体的な製品を決めていきたい。

(コヤマタカヒロ)

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