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【特別企画】スリムな新サウンドバーと台座型システム

“スタンダードクラスのシアターシステム決定版”。ソニー「HT-CT780」など3機種を折原一也が体験

公開日 2015/06/26 11:00 折原一也
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■2014年大ヒットモデルの正統派後継機「HT-CT380」

ソニーのホームシアターシステムには、「HT-CT780」よりもさらに手軽に導入できる(※販売店によっては実売4万円を切っている)入門モデル「HT-CT380」も用意されている。

HT-CT380

本機も「HT-CT780」同様にスリムデザインを採用した2.1chのシステムだが、HT-780の出力が300Wであることに対し、本機は270Wである点などが違いだ。2014年の大ヒットモデル「HT-CT370」で採用した、スピーカーにディフューザーを取り付けて音の拡散特性を向上させるスピーカー構造を踏襲している。

テレビとの組み合わせイメージ

エントリー機であっても、デジタルアンプ「S-Master」や「S-Force PROフロントサラウンド」といったソニーの独自技術をたっぷりと投入。ワイヤレスサブウーファーは縦置きだけでなく横置きも可能で、設置性で言えば上位機HT-CT780を上回っている。

ワイヤレスサブウーファーは縦位置でも横位置も設置可能

HDCP2.2には非対応だが、HDMI入力を3系統を備える点は、現在のBD再生やゲーム機の接続には十分過ぎる性能と言えるし、NFC対応のBluetoothオーディオ再生ももちろん利用できる。今必要な機能をすべて詰め込み、お得にまとめたモデルともいえるのが「HT-CT380」なのだ。

テレビとの接続も非常にシンプルで簡単

それでは、「HT-CT380」のサウンドはどんなクオリティを持っているのだろうか。

同じく『ベイマックス』を観てみると、映画の世界観を再現する効果は「HT-CT780」とほとんど変わらない水準だったということを最初に告白しておこう。

特に「HT-CT380」で素晴らしいのは、包み込まれるような音空間の再現性。ラボのシーンでは、各キャラクターのセリフはもちろんのこと、画面中に散りばめられた音の移動感を見事に作り出す。リアリティは抜群だ。

音移動の余韻、バイクの走行音のような唸る低音などはさすがに上位機「HT-CT780」に一歩譲るものの、本機「HT-CT380」も相当な実力機であることは間違いない。前述したようにサブウーファーを縦・横どちら向きでも設置できるなど、上位機にない特長も持っているので、組み合わせるテレビのサイズや予算に応じてどちらを選ぶか決めるのもよいだろう。

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