iPhone 6にどこまで迫ったか
【レビュー】新 iPod touch(第6世代機)を検証。A8チップ/8MPカメラの実力とは?
■圧倒的な軽量性を継承した
いよいよ箱から製品を取り出し、外観をチェックしていこう。外形寸法は第5世代機と変わらず58.6W×123.4H×6.1Dmm、質量は88gだ。ちなみにiPhone 6は67.0W×138.1H×6.9Dmmで129g、iPhone 5sは58.6W×123.8H×7.6Dmmで112g。サイズはiPhone 5sとそれほど変わらないが、圧倒的に軽いことがわかるだろう。
ディスプレイは4インチで、これについても、第5世代のiPod touchと同サイズ。解像度も1,136 x 640ピクセルと変わらない。iPhone 5やiPhone 5sでおなじみのサイズと解像度である。ディスプレイはIPS液晶。今回は厳密な画質比較は行っていないが、iPhone 5sと比べて特に品質が劣るとは感じなかった。発色や視野角の広さなども遜色なく、表示品位はとても高いレベルにある。
そのほか、第5世代機には独自ストラップ「iPod touch loop」を装着するためのボタンが本体背面下部に用意されていたのだが、第6世代機では省略された。
実際に手に持って使ってみると、筆者もかつてiPhone 5を所有していたため、4インチという画面サイズが懐かしく感じられる。片手で持ちながら、同じ手で画面の隅から隅まで指先が届く感覚は、iPhone 6の大画面の便利さに慣れた身にも「これはこれで良いな」と思わせる魅力がある。
なお、本機のホームボタンには指紋認証機能「Touch ID」は採用されていないが、これが若干煩わしく感じた。Touch IDに慣れてしまうと、パスコードをいちいち入力する手間がかなり面倒に感じてしまうのだ。コストを考えたら仕方のないこととは思うが、少し残念なポイントだ。
■パフォーマンスはiPhone 6/5sに迫る
プロセッサーについては、iPhone 6と同じA8チップではあるものの、ベンチマークアプリ「Geekbench 3」を使って調べると、クロック周波数などがかなり異なっていることがわかった。