iPhone 6にどこまで迫ったか
【レビュー】新 iPod touch(第6世代機)を検証。A8チップ/8MPカメラの実力とは?
iPhone 6のクロック数は1.40GHzだが、第6世代iPod touchは1.08GHzに抑えられている。メモリーはともに約1GBで変わらない。またL1〜L4キャッシュの数値も同一だった。
Geekbenchのスコアでは、iPhone 6はシングルコアのスコアが1603、マルチコアのスコアが2882という結果に。対するiPod touchのスコアはというと、シングルコアが1290、マルチコアが2172。ほぼクロック周波数と比例する結果となった。
ではA8チップを搭載した第6世代iPod touchと、一世代前のプロセッサーであるA7チップを搭載したiPhone 5sとの比較ではどうか。iPhone 5sのシングルコアのスコアは1397、マルチコアのスコアは2506であり、全体的なパフォーマンスは、若干ではあるものの、iPhone 5sが上回っているという結果になった。これは、iPhone 5sのプロセッサーがA7ではあるものの、クロック周波数が1.3GHzと高いためと考えられる。
iPod touchは薄型であるだけに、搭載できるバッテリー容量も少ないし、発熱を抑える必要もある。より発熱が少なく消費電力も少ないA8を使いながら、クロック周波数を抑えることで、全体のバランスを整えているものと考えられる。
実際に第6世代iPod touchでウェブブラウジングを行ったり、「Real Racing 3」など重めのゲームを遊んでみたりしたが、もたつきは一切感じられず、サクサクと動作した。体感的にはiPhone 6とほぼ変わりなく、最新のスマホ並み、あるいはそれ以上のきびきびとした操作感覚が得られるはずだ。