【レビュー】人気テレビ番組を無料配信。「TVer」の使い勝手や画質を試す

ただ、TBSのキャッチアップサービスであるTBS FREEで公開されている「吉田類の酒場放浪記」などBS-TBSがTVerにもあったり、BSを契約していない人にとって楽しみなコンテンツが紹介されることもあり得るようだ。TVerにどんなコンテンツを提供するかについては各局それぞれの判断とのことで、「TBSでは基本的に（自社単独サービスのTBS FREEと）同じものを出していく方針だ」（TBS常務取締役 河合俊明氏によるサービスイン発表会でのコメント）という。

一方でネットをプラットフォームにしたキャッチアップサービスならでは楽しみ方ができるように、バラエティ番組の人気コーナーを“小分け”にして配信しているコンテンツもある。例えば日本テレビの名物的な朝の情報番組「ZIP!」の人気コーナー「ZIP!〜MOCO'Sキッチン〜」や、午前の情報番組「PON!」の「PON!〜ママモコモてれび〜」などのショートムービーなどがそれにあたる。通勤や待ち合わせのちょっとした時間つぶしに最適なコンテンツだ。

■シンプルに動画が見られる再生画面。画質設定は2種類

番組の動画を再生してみる。TVerのビジネスモデルは「広告付きでの無料配信」となるため、番組の動画前後・途中に1〜2本の連続したCM時間が挟まる。ショートムービー系は番組の前後がCMでサンドイッチされているかたちに編集されているようだが、1時間ドラマなどは番組の途中にもCMが入る。視聴中のコンテンツはシークバーで送り操作もできるが、CMを飛ばそうとしたり、大きくサーチを飛ばして番組の後半部分に移動しようとすると強制的にCMが入る。

スマホアプリでの視聴時にはCMの秒数が画面の頭に表示され、CM動画についてはボリュームのアップダウン、一時停止と再生以外の操作は受け付けない。

映像の画質はPCの場合は固定、iOSアプリの場合は「自動」か「低画質」の2種類から選べる。「自動」については、最高1.8〜2Mbpsの範囲でユーザーが利用するインターネット回線の速度やコンテンツによって最適化された状態で配信されるようだ。低画質時には300〜500kbpsのレートに抑えて表示する。