【特別企画】レグザサウンドシステムとの「シンクロドライブ」などを試す
“レグザ史上最高画質”だけじゃない「Z20X」の魅力。“音質”を折原一也がチェック
連携と言っても、ただ単純に「レグザサウンドシステムの音量調整をレグザ側のリモコンでできる」というだけではない。一体操作という点では、レグザサウンドシステム向けのGUIがテレビ(Z20X)本体側に予め組み込まれており、サウンドモード切り替えやイコライジングといった操作を、あたかもレグザ本体に元から内蔵されていた機能であるかのように行えるのだ。
レグザサウンドシステムは、左右のステレオスピーカーが独立した3ユニット構成を採用し、総合出力が80W(サテライトスピーカー20W+20W、サブウーファー40W)。テレビの背面側に設置するスタイルで、ユーザー側からはスピーカー自体が隠れて見えないため、スッキリした設置ができるほか、リモコン操作の邪魔をしないといったメリットもある(もちろん、この設置スタイルで音質に悪影響がないように設計されている)。
サテライトスピーカーは幅15cm、サブウーファーは幅66cmというサイズ。50インチクラスに対応するテレビ台ならほぼ確実に設置できるだろう。スペースを有効活用しながら高音質化を図れる設計だ。なお、サテライトスピーカーは縦置きも可能な仕様で、横方向にスペースが足りないような場合でも導入できる。
レグザ本体とは、ARC対応のHDMI端子で接続。なお、光デジタル入力端子も備えており、Z20X以外のテレビと接続して使うこともできる。
■レグザサウンドシステムの音質をチェック
では、そんなレグザサウンドシステム「RSS-AZ55」はどれほどの実力を秘めているのか? 実機で検証を試みた。
音声をテレビの内蔵スピーカーからレグザサウンドシステムに切り替えてみると、まずストレートにその音質の良さに驚いた。しかも、取材前には一般的なサウンドバーのようなサラウンド重視の傾向だろうと勝手に想像していたが、実際には全く違っていたのだ。
レグザサウンドシステムの音は“シアター”と呼ぶよりむしろ“オーディオ”。ステレオ2chによるピュアオーディオのような正統派という印象だ。
例えば、地デジのニュース番組を流していてもその声の厚みと情報量、発声のニュアンスまでも伝わるし、番組中にかかるBGMもオーディオのような情報量と心地良く響くハリがある。声はピタリとセンターに定位するのでテレビ視聴用にも実にマッチする。