アップデートでHDR対応
東芝の4Kテレビ「Z10X」「J10X」が'15年12月にHDR対応。新クラウドサービス「みるコレ」も開始
東芝は、発売中の4Kテレビ「Z10Xシリーズ」「J10Xシリーズ」を、2015年12月の無償アップデートでHDMIによるHDRフォーマット入力に対応させると発表した。またクラウドサービス「TimeOn」の新サービスとして「みるコレ」を9月から開始する。
Z10Xシリーズ(関連ニュース)は2014年10月に発売された4K REGZAのトップエンドモデルで、全録機能「タイムシフトマシン」に対応。J10Xシリーズ(関連ニュース)は4K REGZAのミドルクラスラインで、タイムシフトマシンは非搭載。いずれのシリーズもエリア駆動対応の全面直下LEDバックライトを採用する。
プレス向けの製品説明会では、商品企画を担当する東芝ライフスタイル(株)の本村裕史氏がアップデートの詳細を説明してくれた。
■「Z10X」「J10X」の全機種がアップデートでHDR対応
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)は、映像の持つ色の輝度幅(ダイナミックレンジ)を拡大する技術。HDMIによるHDR映像の伝送は、4月に発表された「HDMI 2.0a」にて対応が実現する。Z10XシリーズとJ10Xシリーズはエリア駆動対応の全面直下型LEDバックライトを採用しており、「HDRの表現力を最大限引き出すことができる」という。
HDRは次世代BD「Ultra HD Blu-ray」の規格にも内包されている。アップデート後のZ10XおよびJ10Xであれば、Ultra HD Blu-ray対応プレーヤーで再生したHDRフォーマットの映像コンテンツを、直接にHDMI入力することが可能となる。現状でHDR対応のコンテンツは一般的に存在しないが、従来映像も「インテリジェント・ハイダイナミックレンジ復元」機能により、HDR再生することができる。
東芝の本村氏は「全面直下型LEDを搭載するZ10XとJ10Xであれば、HDRの表現力を最大限引き出すことができます。結果、リアリティ・立体感・精細感が大幅に向上します」と説明。また、「Z10XやJ10Xはその画質や機能について昨年から大きな評価をいただいてきたが、Ultra HD Blu-rayの規格策定が完了したこともあり『HDR入力にも対応していれば完璧なのに』というお声をいただいておりました。両モデルは今年も継続してレグザのトップエンドとしてラインナップされますが、これまで購入いただいたユーザーの方にも、これから購入されるお客様にも、HDRの高画質を味わっていただけます」と今回のアップデートへの意気込みを語っていた。
プレス向け説明会の会場には、Z10Xの現バージョンと、HDR対応バージョンの両方が用意され、HDR映像を再生しての比較デモを実施。同社が撮影したHDRコンテンツが再生されたが、HDRによる効果は歴然。あとはHDRコンテンツの登場に期待するところだ。
■ユーザーの好みに応じて直感的に過去から未来の番組が探せる「みるコレ」
Z10Xシリーズ、およびJ10Xシリーズは、従来のクラウドサービス「TimeOn」を刷新。9月より新サービス「みるコレ」を開始する。詳細については本サービスの開発を担当した同社の片岡秀夫氏が説明してくれた。
「TimeOn」は、2012年10月に開始されたサービスで、ネットで話題のシーンを再生できる「みどころシーン再生」や、興味あるキーワードを選択するだけで自動的に録画予約を実現する「おまかせ録画コミュニティ」などを提供してきた。これらが今回刷新され、9月のバージョンアップ対応により「みるコレ」としてZ10X/J10Xにて提供される。なお、こちらの記事で紹介しているG20Xについても、7月より本サービスが開始される。
「みるコレ」は、ユーザーの好みに応じておまかせ録画された番組や、これから放送される番組、YouTube動画、一部のVODサービスなど膨大なコンテンツ群の中から、好きな番組や動画コンテンツを「タレント別」「番組別」「人気別」などで見つけ、直感的に視聴できるサービスとなる。この「みるコレ」はWebブラウザベースのサービスで、HTML5で構成されている。
「みるコレ」のベースとなるのは「みるこれパック」(通称:パック)という概念だ。これは「好きなタレント」「番組シリーズ」「ジャンル別の人気番組ランキング」「恋愛ドラマ」「おすすめ大人用アニメ」「女子ゴルフツアー」「特定スポーツチーム」など、特定のテーマに関連したコンテンツ情報を独自にまとめたもの。この「パック」から見たい番組を探す仕組みだ。パックは50,000件以上が用意されており、例えばアニメは23種類のパックに分類されている。パックの分類のベースは「人力のレコメンド」と片岡氏。ユーザーが作ったパックを公開するというような仕様も今後検討していくという。
このパックごとに、録画番組や出演したCM、YouTubeの動画などを自動検索して再生できる。また、これから放送される番組の録画予約や視聴予約も可能となっている。ユーザーは事前に用意されたパックの選択するだけで好きな番組を探すことができ、「コンテンツが大好きだけれども、積極的に探すのは面倒」という多数のユーザーにうってつけの機能だと片岡氏は説明。また、これまでの「おまかせ録画」を内包するかたちでサービスが展開されるとも述べていた。
番組や動画の再生に加えて、シーン再生や録画予約・視聴予約を行うことも可能だ。お気に入りのドラマやアニメのパックに対しておまかせ録画を設定すれば、見たい番組を自動で録画予約してくれる。シーン再生については、エム・データから提供されているデータを元に検索を行っているとのこと。
「TimeOn」のホーム画面もデザインを一新。「みるコレ」で抽出された最新番組をピックアップしてくれる「すぐみる」と、普段良くみている番組が抽出される「いつもの番組」がホームに表示され、気になる番組をすぐに視聴することができる。
この「みるコレ」は現時点ではテレビからの操作のみに対応。「タブレットやスマホのアプリから操作できる仕様は検討しなかったのか」という問いに対して、片岡氏は「まずはテレビをベースとしたサービスを完成させることを優先しました。今後の課題としてタブレットやスマホからの操作も検討していきます」とコメントしていた。
Z10Xシリーズ(関連ニュース)は2014年10月に発売された4K REGZAのトップエンドモデルで、全録機能「タイムシフトマシン」に対応。J10Xシリーズ(関連ニュース)は4K REGZAのミドルクラスラインで、タイムシフトマシンは非搭載。いずれのシリーズもエリア駆動対応の全面直下LEDバックライトを採用する。
プレス向けの製品説明会では、商品企画を担当する東芝ライフスタイル(株)の本村裕史氏がアップデートの詳細を説明してくれた。
■「Z10X」「J10X」の全機種がアップデートでHDR対応
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)は、映像の持つ色の輝度幅(ダイナミックレンジ)を拡大する技術。HDMIによるHDR映像の伝送は、4月に発表された「HDMI 2.0a」にて対応が実現する。Z10XシリーズとJ10Xシリーズはエリア駆動対応の全面直下型LEDバックライトを採用しており、「HDRの表現力を最大限引き出すことができる」という。
HDRは次世代BD「Ultra HD Blu-ray」の規格にも内包されている。アップデート後のZ10XおよびJ10Xであれば、Ultra HD Blu-ray対応プレーヤーで再生したHDRフォーマットの映像コンテンツを、直接にHDMI入力することが可能となる。現状でHDR対応のコンテンツは一般的に存在しないが、従来映像も「インテリジェント・ハイダイナミックレンジ復元」機能により、HDR再生することができる。
東芝の本村氏は「全面直下型LEDを搭載するZ10XとJ10Xであれば、HDRの表現力を最大限引き出すことができます。結果、リアリティ・立体感・精細感が大幅に向上します」と説明。また、「Z10XやJ10Xはその画質や機能について昨年から大きな評価をいただいてきたが、Ultra HD Blu-rayの規格策定が完了したこともあり『HDR入力にも対応していれば完璧なのに』というお声をいただいておりました。両モデルは今年も継続してレグザのトップエンドとしてラインナップされますが、これまで購入いただいたユーザーの方にも、これから購入されるお客様にも、HDRの高画質を味わっていただけます」と今回のアップデートへの意気込みを語っていた。
プレス向け説明会の会場には、Z10Xの現バージョンと、HDR対応バージョンの両方が用意され、HDR映像を再生しての比較デモを実施。同社が撮影したHDRコンテンツが再生されたが、HDRによる効果は歴然。あとはHDRコンテンツの登場に期待するところだ。
■ユーザーの好みに応じて直感的に過去から未来の番組が探せる「みるコレ」
Z10Xシリーズ、およびJ10Xシリーズは、従来のクラウドサービス「TimeOn」を刷新。9月より新サービス「みるコレ」を開始する。詳細については本サービスの開発を担当した同社の片岡秀夫氏が説明してくれた。
「TimeOn」は、2012年10月に開始されたサービスで、ネットで話題のシーンを再生できる「みどころシーン再生」や、興味あるキーワードを選択するだけで自動的に録画予約を実現する「おまかせ録画コミュニティ」などを提供してきた。これらが今回刷新され、9月のバージョンアップ対応により「みるコレ」としてZ10X/J10Xにて提供される。なお、こちらの記事で紹介しているG20Xについても、7月より本サービスが開始される。
「みるコレ」は、ユーザーの好みに応じておまかせ録画された番組や、これから放送される番組、YouTube動画、一部のVODサービスなど膨大なコンテンツ群の中から、好きな番組や動画コンテンツを「タレント別」「番組別」「人気別」などで見つけ、直感的に視聴できるサービスとなる。この「みるコレ」はWebブラウザベースのサービスで、HTML5で構成されている。
「みるコレ」のベースとなるのは「みるこれパック」(通称:パック)という概念だ。これは「好きなタレント」「番組シリーズ」「ジャンル別の人気番組ランキング」「恋愛ドラマ」「おすすめ大人用アニメ」「女子ゴルフツアー」「特定スポーツチーム」など、特定のテーマに関連したコンテンツ情報を独自にまとめたもの。この「パック」から見たい番組を探す仕組みだ。パックは50,000件以上が用意されており、例えばアニメは23種類のパックに分類されている。パックの分類のベースは「人力のレコメンド」と片岡氏。ユーザーが作ったパックを公開するというような仕様も今後検討していくという。
このパックごとに、録画番組や出演したCM、YouTubeの動画などを自動検索して再生できる。また、これから放送される番組の録画予約や視聴予約も可能となっている。ユーザーは事前に用意されたパックの選択するだけで好きな番組を探すことができ、「コンテンツが大好きだけれども、積極的に探すのは面倒」という多数のユーザーにうってつけの機能だと片岡氏は説明。また、これまでの「おまかせ録画」を内包するかたちでサービスが展開されるとも述べていた。
番組や動画の再生に加えて、シーン再生や録画予約・視聴予約を行うことも可能だ。お気に入りのドラマやアニメのパックに対しておまかせ録画を設定すれば、見たい番組を自動で録画予約してくれる。シーン再生については、エム・データから提供されているデータを元に検索を行っているとのこと。
「TimeOn」のホーム画面もデザインを一新。「みるコレ」で抽出された最新番組をピックアップしてくれる「すぐみる」と、普段良くみている番組が抽出される「いつもの番組」がホームに表示され、気になる番組をすぐに視聴することができる。
この「みるコレ」は現時点ではテレビからの操作のみに対応。「タブレットやスマホのアプリから操作できる仕様は検討しなかったのか」という問いに対して、片岡氏は「まずはテレビをベースとしたサービスを完成させることを優先しました。今後の課題としてタブレットやスマホからの操作も検討していきます」とコメントしていた。