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<山本敦のAV進化論 第77回>

プロジェクター内蔵タブレットは動画視聴にどこまで使える? レノボ「YOGA Tab 3 Pro 10」を試す

公開日 2015/12/09 15:10 山本 敦
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10.1型の「YOGA Tab 3 Pro 10」はAndroid 5.1を搭載。4G LTEモデルとWi-Fi専用モデルが発売される。本体の液晶画面はIPS方式で解像度はWQXGA(2,560×1,600画素)と、dTVをみるならこれだけでも十分楽しめるのだが、ヒンジ部分のちょうど中央あたりにDLP方式のピコプロジェクターが内蔵されていて、最大70インチの大画面が投射できる。大画面でコンテツを共有すれば、いつもはプライベートなdTV体験が、家族や友だちと一緒に楽しむホームシアターのエンターテインメントにもなる。

プロジェクターで映像を投射

10.1型のWQXGA画素IPS液晶を搭載する

音声については、特に大画面で鑑賞するならBluetoothスピーカーを組み合わせた方がよいことは間違いないが、タブレット本体にも4基のJBL製スピーカーが内蔵されている。そのうえドルビーアトモスにも対応しているので、サウンドバーチャライザーの機能などを活用すれば、コンパクトなタブレットとしては十分すぎるほど、クリアでパワフルなサウンドが一緒に楽しめてしまう。

4基のJBLスピーカーを内蔵する

■製品の設置性は?

本機のプロジェクター機能を中心に、ハンドリングと画質インプレッションを紹介しよう。まずプロジェクターで映像をみる際には、本体のヒンジを90度〜180度の間ぐらいに回転させて「チルトモード」に変形させる。プロジェクター機能の起動は、ヒンジの側面に搭載されているハードキーを押すか、またはプリインされている「プロジェクター」アプリや本体のメイン設定からもアクセスして機能をオンにできる。

「プロジェクター」アプリで本体に保存した動画や写真コンテンツを選択。再生ができる

「全画面プロジェクター」モードを選べばdTVやNetflixをプロジェクターから投射できるようになる

プロジェクターのフォーカスは、「プロジェクター」アプリに表示されるスマートサイドバーからタッチ操作で簡単に調整できる。ズームレンズは搭載されていないので、画面の大きさはスクリーンに対するタブレットの置き位置で微調整していく。

アプリからプロジェクターを起動することもできる

スマートサイドバーからタッチ操作でフォーカスを調整

スクリーンなど投射画面に対してタブレットを正対させることができれば、画面の台形補正についても自動/マニュアルで補正が行える。画面に対して斜めの位置から投射して、画面をまっすぐに直せる機能は残念ながら設けられていないが、ライトウェイトなタブレットなので、画面に対してまっすぐに向き合わせられる位置に本体を置くことはそんなに難しくない。

簡易な画質調整機能を搭載

台形補正にも対応する

「プロジェクター」アプリにはタブレットに保存した動画や写真、スライドショー、タブレット内のドキュメント再生を管理するプレーヤー機能も内蔵されているが、今回の目的であるdTVや、本機にプリインされているNetflixアプリなどの映像もプロジェクターから投射したい場合は、アプリから「プロジェクション・モード」を「全画面プロジェクター」に選択すれば、動画配信アプリに限らず、ブラウザやプレゼンテーションアプリのコンテンツもプロジェクターで映せる。プロジェクターの映像と一緒に、タブレットの本体にも画面を映しながら操作ができるので、会議やプレゼンテーションなどビジネス用途にも活躍しそうだ。

■昼間でもカーテンを閉めれば十分に明瞭な映像

プロジェクター機能をオンにして、dTVアプリで映像を再生してみる。動画の投射中には液晶の表示をオフにすることができるので視聴の妨げにならない。プロジェクターのランプがけっこう明るいので、昼間でもカーテンを閉めて室内を少し暗くすれば十分に明瞭な映像が映せた。精彩感が高く、カラーバランスも自然だ。CPUは1.44GHzのAtom x5-Z8500プロセッサーで内蔵RAMの容量は2GBだが、映像のコマ落ちやガタつきなどが発生して見づらくなることもなかった。

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