【特別企画】編集部ヘッドホン対談
アラウンドイヤー派? オンイヤー派? ボーズのワイヤレスヘッドホン、どちらを選ぶか激論
■ボーズの“SoundLink”シリーズだったらどっちが好き?
杉浦: …と、まあここまで一般的なアラウンドイヤー型とオンイヤー型の好みについて語ってきたわけですが、続いてはボーズの2機種だったらどっちを選ぶか聞きたいと思います。でも、また全員同じ意見だったらどうしよう…。まあとりあえずいきましょう。まずアラウンドイヤー型の「SoundLink around-ear II」を選ぶ人!
小野: 分かれた!
杉浦: !! じゃあオンイヤー型のSoundLink on-earを選ぶ人は?
小野: おお、今度はちょうど2対2に!
■オンイヤー型SoundLink on-earを選ぶ二人の意見
杉浦: つまり小澤さんと伊藤さんは、一般的にはアラウンドイヤー型の方が好きだけど、ボーズの“SoundLink”だったらオンイヤー型の方が好きということですよね?
小澤: そういうことです。「この2機種でどっちを買うかな」って考えたら、オンイヤー型の「SoundLink on-ear」。まず装着感については、側圧がちょうど良い感じで、イヤーパッドの素材感も自分の耳に良く馴染んだんですよね。ヘッドバンドの形なんかも、自分の頭にフィットしやすかったのかも。オンイヤー型が苦手な僕でも大丈夫という、貴重なモデルですね。だったら持ち運べるし、アリだなと。あと、SoundLink on-earの方が、音質が好みだったのが大きい。
伊藤: 私もすごくフィット感が良かったので、これならオンイヤー型もOKじゃんと思って。あと見た目的にも、特にホワイトモデルは自分の洋服に合わせやすいと思いました。ブルーの色使いもアクセントになってて可愛いし。それに、私が普段聴いている曲はSoundLink on-earの方が合ったんですよ。低音がきいてて、すごくノリ良く聴けました。これが独自のTriPortテクノロジーの効果なのかな?
小澤: そうそう。オンイヤー型とアラウンドイヤー型では音の伝わり方が違うので、良い・悪いでは比べようがないけど、じゃあ単純にどっちが好みかといったら、僕もSoundLink on-earの方なんですよ。「全体的におおらかな傾向だけれど、どんなジャンルの音楽も勘所をしっかり掴んで鳴らしてくれる」という印象。特に低域再現には好感を持ってて、量感があるけれど変なダブつきはなくて、ダンスミュージックなんかを聴くと、すごく良いなと。アラウンドイヤー型のSoundLink around-ear IIは、もう少し乾いてる感じがしたというか。結局、最終的には音質で選んだというのが一番大きいかな。
■一方、アラウンドイヤー型SoundLink around-ear II派の意見は
小澤: …対して、小野さんと杉浦さんはアラウンドイヤー型SoundLink around-ear II派なわけですね。
小野: まあ僕の場合は、例の「ヘッドホンしてるぜ欲」が満たされることが重要なので、最初からオンイヤー型という選択肢はあまり無い(笑)。それくらいアラウンドイヤー型であることに意味がある。かといって装着性も大事なんで、特にこの低反発素材のイヤークッションは着け心地良くて気に入りました。あと、今回のモデルはBluetooth対応ですよね。イヤーカップについているボリューム調整や曲送りなどの操作が、アラウンドイヤー型の大きなカップの方が自分にとってはやりやすかった。そういった、実際に使ってみた、Bluetoothヘッドホンとしてのトータルの仕上がりで、SoundLink around-ear IIを選びました。
杉浦: 私も機能性含めたトータルですね。まず、SoundLink around-ear IIの方が新しいので、NFCに対応してるんですよ。これがAndroidユーザーの私には嬉しいポイント。あとやっぱりアラウンドイヤー型としての装着時の安定性は大きいし、見た目の面でも、SoundLink around-ear IIの色使いの方が好きというのもあります。音質については、確かに小澤さんの言う通り、SoundLink around-ear IIの方が良い意味で少し乾いてる感じだけど、私はこれもアリ。だったら元々アラウンドイヤー型の方が好きだし、機能性含めたトータルバランスでSoundLink around-ear IIだなと。
小澤: まあ結局、みんなアラウンドイヤー型かオンイヤー型かはそれなりに大きい要素なんだけども、その上で音質や機能性を含めたトータルでヘッドホンを選ぶってことですね。…って、すごく普通のことを言ってしまった(笑)
杉浦: (笑)。でも、人によって選ぶ基準が違って面白いですね。せっかくなので、続いてはその音質についてちょっと話したいと思います。