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プライベートショーで「DX900」と「DMP-UB900」を体験

<CES>パナソニックの最新プレミアム4KテレビとUltra HD Blu-rayプレーヤーの画質を折原一也が速攻チェック!

公開日 2016/01/07 13:06 折原一也
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特にすばらしいのが、見せるべきところは見せ、見せないところまでは見せないという、暗部の階調表現チューニングの正確さ。並べて設置された4K有機ELのマスターモニターにピタリと合わせた、正確な階調表現まで追い込まれていることが確認できた。

映画、HDRの映像デモを比較

この映像を見せられ、筆者は思わず、民生用モデルでありながらマスターモニターの代わりに使えるレベルではないかと独りごちた。実際に映像制作プロダクションからも、マスターモニターとして評価したいという引き合いがあるという。

一番左のTX-65DX900と中央に置かれた有機ELの4Kマスモニの色調が極めて近い

HDR映像は映画とQTECの映像ソースのHDR編集盤で比較

Ultra HDアライアンスから「Ultra HDプレミアム」のロゴ仕様が発表されたばかりだが、このDX900はその認定基準をさっそくクリアしている。つまり、最初から極めて高画質なリファレンスとなるテレビが登場するということだ。

■Ultra HD Blu-rayプレーヤー「DMP-UB900」

もうひとつ、CESのプレスカンファレンスで発表されたUltra HD Blu-rayプレーヤーの「DMP-UB900」も、一足先に見ることがきた。

UltraHD Blu-rayプレーヤー「DMP-UB900」

「DMP-UB900」は、「DMP-BDT700」の上位モデルという位置づけのBDプレーヤー。日本でもすでに発売されている、Ultra HD Blu-ray再生対応BDレコーダー「DMR-UBZ1」の映像信号処理回路をベースとして設計されている。

映像処理では、クロマ信号にまで踏み込んで高画質化を行う「4K High-Precision Chroma Processor」と、「4K Direct Chroma Up-scaling」を採用。この信号処理は、PHL(パナソニック・ハリウッド研究所)で培われた、パナソニック得意の高精度・高画質の再生手法を踏襲しているものだ。なおDLNAによるネットワーク機能も実装されており、4K映像配信への対応も予定する。

国内では10月に発売されたUBZ1にも実装されている「4K High-Precision Chroma Processor」

サウンドについては、映像・音声分離の2系統のHDMI端子を備えるほか、7.1chのアナログオーディオ出力にも対応。ハイレゾへの対応は、WAV/FLACはもちろん、最大5.6MHzのDSDもサポートしている。

高音質パーツを搭載したプレミアム仕様

7.1chのアナログマルチ出力に対応

DIGAのプレミアムモデルであるDMR-UBZ1のような超弩級の筐体チューニングこそ行われてはいないが、パーツも電源、オーディオ回路、デジタル回路ともに高音質に配慮したものでBDプレーヤーとしてはプレミアム機の位置づけになる。

実際の「DMP-UB900」の視聴はすべて「TX-65DX900」のデモとともに行ったのでそちらに譲るが、「Ultra HD Blu-ray」プレーヤーとして高水準のモデルが登場するのは歓迎したいところだ。

高画質な製品に対する需要が高い欧州で3月からの発売をまず予定しており、価格は1,000ユーロ以下になると見られる。米国、および日本での発売も検討しているとのこと。日本で登場すれば、手の届きやすいUltra HD Blu-rayプレーヤーとしてかなり有力な選択肢となるだろう。

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