4K出力からタッチディスプレイ組み合わせ操作まで
QNAPのAndroid採用・デュアルOS搭載NAS「TAS-168」を“AVファン目線”で使い倒した
■「Photo」「Music」「Video」のメディアプレーヤー機能を検証
それでまず、TAS-168がメディアプレイヤーとしてどれだけの性能を持っているのか検証してみたい。まずは標準アプリの「Photo」「Music」「Video」のアプリを利用して各種メディアの再生を試みた。
まず、実用性の高いアプリとしてオススメしたいのが「QPhoto」だ。このアプリを使えば、TAS-168に保存した写真をテレビの大画面に手軽に表示できる。Android標準の「ギャラリー」アプリやサードパーティー製アプリも利用できるので、使い慣れた操作性を求めるならそちらを利用しても良い。
写真の閲覧に関連した機能は、TAS-168を使っていて最も面白く感じたところのひとつ。スマートフォンにQNAPのNAS連携アプリ「Qfile」をインストールしておけば、スマホ側の操作で外出先からTAS-168の内蔵HDDに写真をアップロード可能。帰宅後に自宅のTAS-168に保存されている写真を、HDMI経由でテレビで鑑賞できる。
QNAPオリジナルの音楽再生アプリ「QMusic」を試してみると、MP3、AAC(m4a)、WAV、FLACのファイルの再生に成功。WAV、FLACファイルは192kHz/24bitのハイレゾも含めて再生に対応している。なお、DSD(.dsf)は再生不可だった。
HDMI経由でのハイレゾ出力はできないものの、TAS-168自体がオーディオ用途でも活用できる機能を備えたNASなので、「ネットワークオーディオ用に保存した音源を気楽にスマホから流し聴きする」などといったシーンでは便利な機能だろう。
ビデオ再生用の「QVideo」は、4K(H.265&H.264)再生への対応が特徴だ。今回は、手持ちの4Kビデオカメラで撮影した4K動画を使って、実際に再生を検証してみた。
ソニーの4Kハンディカム「FDR-AX100」で撮影した4K動画(4K H.264/30fps)を取り込んで再生してみたところ、再生自体はできたが、コマ落ちするケースが見られた。この点をメーカーに問い合わせてみたところ、TAS-168/TAS-268の4K動画再生の対応フォーマットは、4K H.265(HEVC)で30fps、4K H.264で15fpsとのことだった。
■「Netflix」「dTV」の定額映像配信アプリも検証
TAS-168のAndroid部は「GooglePlay」にも正式に対応しているので、タブレットで動作するアプリであれば、基本的に何でもインストールして利用できる。その中でもHDMIケーブルで薄型テレビと接続できるTAS-168と相性が良いのは、映像配信サービスだ。そこで筆者の契約している「Netflix」「dTV」の2つの配信サービスのアプリを導入して実際に番組を視聴してみた。
まず「Netflix」については映像が途切れることもなく、問題なく視聴できた。ただしTAS-168をテレビにHDMIで接続しても(Androidシステム自体の出力解像度は最大1080pまで設定可能なのだが)、HDクオリティでの視聴はできなかった。
「dTV」についても、同サービスの特徴である“ザッピングUI”を問題なく利用できる。ただし、タッチ操作に特化したUI設計なので、マウスとキーボードによる操作だとやや使いづらい(この点は、後述のタッチ操作対応ディスプレイとの組みあわせで改善できる)。また、視聴時にはこちらもHD再生可能なデバイスとして認識されないため、VGA解像度となってしまった。
こうした結果を総合して考えると、TAS-168は32インチクラスの小型モニターや、PCディスプレイなどと組み合わせて、小回りの利くメディアプレーヤーとして利用すると実用的だろう。
それでまず、TAS-168がメディアプレイヤーとしてどれだけの性能を持っているのか検証してみたい。まずは標準アプリの「Photo」「Music」「Video」のアプリを利用して各種メディアの再生を試みた。
まず、実用性の高いアプリとしてオススメしたいのが「QPhoto」だ。このアプリを使えば、TAS-168に保存した写真をテレビの大画面に手軽に表示できる。Android標準の「ギャラリー」アプリやサードパーティー製アプリも利用できるので、使い慣れた操作性を求めるならそちらを利用しても良い。
写真の閲覧に関連した機能は、TAS-168を使っていて最も面白く感じたところのひとつ。スマートフォンにQNAPのNAS連携アプリ「Qfile」をインストールしておけば、スマホ側の操作で外出先からTAS-168の内蔵HDDに写真をアップロード可能。帰宅後に自宅のTAS-168に保存されている写真を、HDMI経由でテレビで鑑賞できる。
QNAPオリジナルの音楽再生アプリ「QMusic」を試してみると、MP3、AAC(m4a)、WAV、FLACのファイルの再生に成功。WAV、FLACファイルは192kHz/24bitのハイレゾも含めて再生に対応している。なお、DSD(.dsf)は再生不可だった。
HDMI経由でのハイレゾ出力はできないものの、TAS-168自体がオーディオ用途でも活用できる機能を備えたNASなので、「ネットワークオーディオ用に保存した音源を気楽にスマホから流し聴きする」などといったシーンでは便利な機能だろう。
ビデオ再生用の「QVideo」は、4K(H.265&H.264)再生への対応が特徴だ。今回は、手持ちの4Kビデオカメラで撮影した4K動画を使って、実際に再生を検証してみた。
ソニーの4Kハンディカム「FDR-AX100」で撮影した4K動画(4K H.264/30fps)を取り込んで再生してみたところ、再生自体はできたが、コマ落ちするケースが見られた。この点をメーカーに問い合わせてみたところ、TAS-168/TAS-268の4K動画再生の対応フォーマットは、4K H.265(HEVC)で30fps、4K H.264で15fpsとのことだった。
■「Netflix」「dTV」の定額映像配信アプリも検証
TAS-168のAndroid部は「GooglePlay」にも正式に対応しているので、タブレットで動作するアプリであれば、基本的に何でもインストールして利用できる。その中でもHDMIケーブルで薄型テレビと接続できるTAS-168と相性が良いのは、映像配信サービスだ。そこで筆者の契約している「Netflix」「dTV」の2つの配信サービスのアプリを導入して実際に番組を視聴してみた。
まず「Netflix」については映像が途切れることもなく、問題なく視聴できた。ただしTAS-168をテレビにHDMIで接続しても(Androidシステム自体の出力解像度は最大1080pまで設定可能なのだが)、HDクオリティでの視聴はできなかった。
「dTV」についても、同サービスの特徴である“ザッピングUI”を問題なく利用できる。ただし、タッチ操作に特化したUI設計なので、マウスとキーボードによる操作だとやや使いづらい(この点は、後述のタッチ操作対応ディスプレイとの組みあわせで改善できる)。また、視聴時にはこちらもHD再生可能なデバイスとして認識されないため、VGA解像度となってしまった。
こうした結果を総合して考えると、TAS-168は32インチクラスの小型モニターや、PCディスプレイなどと組み合わせて、小回りの利くメディアプレーヤーとして利用すると実用的だろう。