【特別企画:後編】奇抜なルックスだが機能は大充実
Ultimate Ears「UE ROLL」レビュー。円盤形BTスピーカーの実力とは?
■シビアな設置不要で感動するほどの良い音が楽しめる
なお、どら焼きのように寝かせて使うにしてもどこかに吊るすにしても、壁か何かを背負う形の方が、低音がしっかりしてバランスがよくなる印象だ。
とはいえ小型スピーカーなので、基本的にはシビアな設置は不要。部屋のどこにでもポンと置いて使えばよい。
おすすめとしては部屋の中で自分のいる場所からあえて少し離して寝かせて上向きに設置すると、スピーカーの指向性の広さもあって部屋全体に響き、音楽と部屋がよい感じになじんでくれる。
■アプリにもフル対応。様々な拡張機能が利用できる
もちろん、UEのBTスピーカーの特徴である専用アプリと組み合わせた機能にも、このモデルはフル対応している。
2台のUE ROLLを連携させての再生は、2台を左右に置いたステレオ再生と、両側で同じ音を出すモノラルでの拡張の二通りを用意。デスク上にこのモデルが左右に並んでいる光景を想像するとちょっとユニークだが、ステレオ再生も選択肢として用意されている。
使える場面が多そうなのは、UE BOOM 2の記事でも紹介したパーティモード「BLOCK PARTY」だ。最大3台のBTデバイスで1台のROLLを共有し、それぞれのデバイスからそれぞれのデバイス内の曲を再生できる。
メインの1台の他の2台にはアプリをインストールせず普通にペアリングするだけでもOK。友人が集まった場所などで気軽にUE ROLLを共有して音楽を紹介し合う。そんな使い方がすっと思い浮かぶ機能だ。
このモデルの形やサイズ、機能からその使い道や使いこなしをあれこれと想像はしてみたが、このスピーカーの特徴を一言で言うなら「フリースタイル」だろう。僕が想像もしなかった場面、想像もしなかった使い方でもこのスピーカーは活躍してくれるはずだ。あとはみなさんの想像力にお任せしたい。