<山本敦のAV進化論 第85回>
新ロスレス技術『MQA』がいよいよ始動。非MQAハイレゾ音源と聴き比べ!
最初にメリディアン・オーディオの公式サイトから最新ファームウェアをPCにダウンロードする。落としてきたディスクイメージファイルを解凍すると、「Meridian DAC Uploader」のインストーラーが格納されているので、これをダブルクリックして立ち上げてアプリケーションフォルダーにインストールする。
続いてヘッドホンアンプをUSBケーブルでMacにつなぐ。「Meridian DAC Uploader」のアプリケーションを立ち上げて、画面の右上にある「Scan」ボタンをクリックすると、テキストボックスに「ファームバージョンv○○(任意の数字)のMeridian Prime Headphone Amplifierが見つかった」いう英語の表示が出てくるので、続いて「Load」ボタンをクリックして少し待つと最新ファームウェアのインストールが完了する。
もう一度「Scan」ボタンをクリックして画面に「ファームバージョンv1718のMeridian Prime Headphone Amplifierが見つかった」と表示されれば、これが更新が無事成功している証拠だ。
■MQA対応の音源は2Lのサイトから購入できる
MQA音源の入手については、ノルウェーの音楽配信サイト「2L music store」にサンプル音源が公開されている。
「Test Bench」のページには、本項を書いている2016年2月12日時点で全18作品が公開されていて、そのうち14作品に「MQA stereo original resolution」のファイルが用意されている。
作品によっては44.1kHz/16bitのCD品質の音源だけでなく、192kHz/24bitや96kHz/24bitのリニアPCM、最大11.2MHzのDSD、または5.1chサラウンドの音源も並んでいるので、聴き比べも心ゆくまで楽しめる。クラシック中心のセレクションだが、MQAの違いがよくわかる良質なコンテンツが勢揃いしている印象だ。
気に入った音源はフルサイズのアルバムが2Lのサイトから、MQA版も含めて購入できる。筆者も今回試聴して惚れ込んだ楽曲を買ってみたが、決済は日本で作ったクレジットカードが使えるので、特に苦労することもなく簡単に購入できてしまった。
■MQAの作品を聴き比べてみた
音源の準備もできたので、オーディオテクニカのヘッドホン「ATH-MSR7」をリファレンスにMQAの実力をチェックした。ダウンロードしたタイトルの中から、ノルウェーのエンゲゴール弦楽四重奏団によるハイドンの弦楽四重奏曲から聴きはじめた。