【特別企画】じっくり使ってハンドリングレポート
「ひかりTV 4K」がさらに進化。HDRとIP放送を編集部記者が自宅で使ってみた
日本で初めて商用4K VODをスタートさせた「ひかりTV」が、今度は4K HDRでのVODサービスと4K-IP放送も開始した。評論家の鴻池賢三氏によるレビュー記事を前回お届けしたが、編集部記者が自宅でじっくりと同サービスを体験する機会も得たので、その使用感などをレポートしたい。
■ひかりTVがまたも他社に先駆けて4K-IP放送とHDR VODをスタート
「ひかりTV」はNTTぷららが運営するサービスで、テレビ向け動画配信(PCやスマートフォンでも視聴可能)に加えて、音楽やゲーム配信、電子書籍に通販といった多彩なコンテンツが利用可能。
2014年10月に商用として国内初の4K VOD配信を開始していたのに続き、2015年11月からはこちらも国内初となる4K HDRコンテンツのVOD配信、および4K-IP放送もスタートさせた。まさに日本の4K商用サービスのパイオニアとも言えるような存在だ。
4Kサービス「ひかりTV 4K」は、対応チューナー「ST-4100」を4K対応テレビに接続するか、対応チューナー内蔵テレビを使用することで利用可能。ソニー、パナソニック、東芝、シャープ、LGの各社がひかりTV 4Kチューナー内蔵4Kテレビを展開している。
そのうち4K HDRと4K IP放送の両方にも対応しているのは、本記事執筆時点の2016年2月末で、東芝“レグザ”「Z20Xシリーズ」。4K IP放送には未対応だがLG「EG9600シリーズ」もHDRに対応している。またLGは「UF9500」もHDRに対応予定とアナウンスしている。チューナー「ST-4100」は、HDR対応はまだだが、4K IP放送は利用できる。
ひかりTV 4Kの利用には、インターネット回線がフレッツ光であることも必要。これは回線状況を閉域網に限定することで、配信時の遅延などの不具合を回避するためだ。
4K-IP放送やHDRコンテンツの視聴にあたっては、4K用に特別な料金コースが用意されているのではなく、基本プラン(お値うちプラン/テレビおすすめプラン/ビデオざんまいプラン/基本放送プラン)いずれかに加入していればそのまま4Kメニューも利用可能。単品売りで料金が必要なコンテンツもあるが、見放題プランに4K作品も含まれたり、無料で試せる4K作品も用意されている。
■編集部記者が自宅で4K-IP放送とHDRを体験してみた
今回の取材に使用したのは、東芝の「レグザ Z20X」。前述のように、ひかりTV 4K HDRにもファームウェアアップデートによって対応済みのモデルだ。また、ひかりTV 4Kチューナー「ST-4100」も用意し、外付けチューナーを利用した場合の使い勝手も試してみた。