【特別企画】リスニングルーム改善プロジェクト<第3回>
ヤマハの調音パネル「ACP-2」で“部屋全体で音楽を鳴らす” - 読者が自宅で効果を検証
【1】何も設置しない状態での試聴
ヤマハの調音パネルを使い、リスニングポイントを拡大
南雲さん「試聴に使うのはCDが『マスターズ・オブ・アコースティックギター』。低音の情報がたくさん入っているので、今回のテストに使うと面白いのではと思いました。2枚目はLPでドナルド・フェイゲンの『ナイト・フライ』です。これは君嶋さんのお宅で聴いて良かったので、私も買ってしまいました。この曲の再生時は君嶋さんにも感想を聞きましょう。そして3枚目は女性ヴォーカルで、セシリア・ノービーのCDです。この中の「サマータイム」だけは本当に大昔から聴いているので、チェックにはちょうどいいです」
金子さん「このスピーカーはリスニングポイントがかなり限定されます。ある場所では低音が出すぎている部分もあります。ですから今回のテーマは、ヤマハのパネルを使って、リスニングポイントが広がる感じを体験されるのがわかりやすいと思います」
君嶋さん「ヤマハの調音パネルは、前回私の家で試した時も、確かに空間が広がりました。スピーカーの存在がなくなり、部屋全体が鳴るような雰囲気を体験できましたね」
南雲さん「それができたら本当にすごいと思います。楽しみになってきました」
【2】前方の窓に横置きで設置
低域のクリアさにビックリ。定位も広がりも出てきた
さて、それでは実際にヤマハの調音パネルを設置していくことにしよう。今日用意したのは、ACP-2のホワイト仕様だ。これを6枚、南雲さん宅に持ち込んだ。まずは1枚使いから試していく。
金子氏「先ほどから前面の窓の部分が気になっていました。ここのカーテンを開いて、1枚横にして設置してみましょう。センターにカーテンがあるお宅は結構多いと思います。ここで余計な吸音をしてしまうケースがありますので」
南雲さん「それにしても、いきなりこの場所に来るとは思いませんでした。掃除してない場所なんですけど(笑)。でもサイズ的にはピッタリです」
■セシリア・ノービー「サマータイム」(CD)
南雲さん「何でこうなるのかが知りたいです。想像していた効果とは全然違っていました。高い場所に設置したので、高域が変わると思っていたのですが、低域の方が変わりましたね。低域のクリアさにビックリしましたね。定位もすごく良くなって、ヴォーカルが真ん中にきっちりと立っています。広がりもありますね。悪さをしていたのはガラスですか?カーテンですか?」
金子さん「この場合はカーテンです。カーテンは入射音に対して中域から高域を吸ってしまう傾向があります。中高域がなくなることで、低域のモコモコ感が目立ってしまうのです。このパネルを置くことで低域のこもったところも取りながら、いろんな方向に拡散してくれるので、音の広がりも出してくれます」
君嶋さん「ね、南雲さん効くでしょ?奥行き感も出てきましたね。私はスピーカーの向こう側に音が広がっている感じがしました」
■ドナルド・フェイゲン「ナイト・フライ」(LP)
南雲さん「定位がくっきりして、ベースの音が素晴らしいですね。ただこの曲ではスピーカーの指向性が気になります。音響パネルを上に設置したために、ベストのポジションがかなり上がりましたね。ただし、その上の部分は本当に気持ち良く音が抜けていきました」
金子さん「そうしましたら、パネルを少し傾けることで、リスニングポイントを下げて、その効果を試していただきましょう」
■「マスターズ・オブ・アコースティックギター」(CD)
南雲さん「確かにリスニングポイントがすごく下がってきました!本当に撮影時のレフ板みたいですね。高音も強烈に出てきました」
ヤマハの調音パネルを使い、リスニングポイントを拡大
南雲さん「試聴に使うのはCDが『マスターズ・オブ・アコースティックギター』。低音の情報がたくさん入っているので、今回のテストに使うと面白いのではと思いました。2枚目はLPでドナルド・フェイゲンの『ナイト・フライ』です。これは君嶋さんのお宅で聴いて良かったので、私も買ってしまいました。この曲の再生時は君嶋さんにも感想を聞きましょう。そして3枚目は女性ヴォーカルで、セシリア・ノービーのCDです。この中の「サマータイム」だけは本当に大昔から聴いているので、チェックにはちょうどいいです」
金子さん「このスピーカーはリスニングポイントがかなり限定されます。ある場所では低音が出すぎている部分もあります。ですから今回のテーマは、ヤマハのパネルを使って、リスニングポイントが広がる感じを体験されるのがわかりやすいと思います」
君嶋さん「ヤマハの調音パネルは、前回私の家で試した時も、確かに空間が広がりました。スピーカーの存在がなくなり、部屋全体が鳴るような雰囲気を体験できましたね」
南雲さん「それができたら本当にすごいと思います。楽しみになってきました」
【2】前方の窓に横置きで設置
低域のクリアさにビックリ。定位も広がりも出てきた
さて、それでは実際にヤマハの調音パネルを設置していくことにしよう。今日用意したのは、ACP-2のホワイト仕様だ。これを6枚、南雲さん宅に持ち込んだ。まずは1枚使いから試していく。
金子氏「先ほどから前面の窓の部分が気になっていました。ここのカーテンを開いて、1枚横にして設置してみましょう。センターにカーテンがあるお宅は結構多いと思います。ここで余計な吸音をしてしまうケースがありますので」
南雲さん「それにしても、いきなりこの場所に来るとは思いませんでした。掃除してない場所なんですけど(笑)。でもサイズ的にはピッタリです」
■セシリア・ノービー「サマータイム」(CD)
南雲さん「何でこうなるのかが知りたいです。想像していた効果とは全然違っていました。高い場所に設置したので、高域が変わると思っていたのですが、低域の方が変わりましたね。低域のクリアさにビックリしましたね。定位もすごく良くなって、ヴォーカルが真ん中にきっちりと立っています。広がりもありますね。悪さをしていたのはガラスですか?カーテンですか?」
金子さん「この場合はカーテンです。カーテンは入射音に対して中域から高域を吸ってしまう傾向があります。中高域がなくなることで、低域のモコモコ感が目立ってしまうのです。このパネルを置くことで低域のこもったところも取りながら、いろんな方向に拡散してくれるので、音の広がりも出してくれます」
君嶋さん「ね、南雲さん効くでしょ?奥行き感も出てきましたね。私はスピーカーの向こう側に音が広がっている感じがしました」
■ドナルド・フェイゲン「ナイト・フライ」(LP)
南雲さん「定位がくっきりして、ベースの音が素晴らしいですね。ただこの曲ではスピーカーの指向性が気になります。音響パネルを上に設置したために、ベストのポジションがかなり上がりましたね。ただし、その上の部分は本当に気持ち良く音が抜けていきました」
金子さん「そうしましたら、パネルを少し傾けることで、リスニングポイントを下げて、その効果を試していただきましょう」
■「マスターズ・オブ・アコースティックギター」(CD)
南雲さん「確かにリスニングポイントがすごく下がってきました!本当に撮影時のレフ板みたいですね。高音も強烈に出てきました」
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