専用アプリの使い勝手から音質までを検証
【レビュー】デノン「DNP-2500NE」と専用アプリで実現する“快適ネットワーク再生”
■DNP-2500NEのネットワーク再生の音質を検証
さて、気になるDNP-2500NEの音質だが、冒頭で伝えした素晴らしいサウンドを備えている。まずクラシックから、UNAMAS(沢口音楽工房)の『The ART of FUGUE BWV-1080 Premium』(192kHz/24bit FLAC、e-onkyoの配信ページ)を聴く。マルチチャンネル・バージョンが「第22回 日本プロ音楽録音賞」を受賞したアルバムで、今回は2チャンネルバージョンを再生した。弦楽カルテット+コントラバスという珍しい編成でJ.S.バッハの最後の作品とされる「フーガの技法」を演奏した作品だが、一聴して弦楽器の美しい音色と情報量の多さに驚く。リファレンスとなり得る音質と言っていいだろう。
続いて女性Jazzボーカル、ダイアナ・クラール『Wallflower』(48kHz/24bit FLAC、e-onkyoの配信ページ)から数曲聴いてみた。ボーカルがリアルで、ハイビットの恩恵を受けるリバーヴの表現力が優秀である。本機の再生能力は、この価格帯のネットワークプレーヤーでは出色の仕上がりと言える。
また、本機目玉の一つ、デジタルアンプ「DDFA」を用いたフルデジタル・プロセッシング・ヘッドホンアンプの音も聴いてみた。今回はSONYの密閉型ヘッドホン「MDR-Z7」を使用。AKB48『0と1の間』(44.1kHz/16bit FLAC)や、アニソンの人気盤である今井麻美『朝焼けのスターマイン』(96kHz/24bit FLAC)を聴いた。
いずれもレンジが広く、一つ一つの音が滲みなくしっかりと聴こえてくる。適度な躍動感があり音楽性も高い。ヘッドホンアンプ部の駆動力は相当優れている印象だ。嬉しかったのが、ダンピングファクターを変えることにより、バスドラムを始めとするニュアンスを自分好みにできる点だ。MDR-Z7と組み合わせた場合、アキュレイトな音が欲しければ「Mid」、躍動感を上げたい場合には「High」というように調整して楽しめた。
◇
いかがであったであろうか? DNP-2500NEからはデノンのネットワークプレーヤーに対する意気込みが明確に伝わってくる。音質の良さ、多種多様な音源への対応力、そして操作アプリのHi-Fi Remoteは、卓上の設計だけではなく音楽好きな担当者がしっかりと監修した完成度の高さがあった。アプリはバージョンアップによる進化もあるので、今後の機能追加やさらなる操作性向上も楽しみだ。
実は今回貸し出してもらったDNP-2500NEはレビューが終わった後も、返却日当日までずっと使い続けていた。なぜなら、音質に信頼が置けた事と使い勝手が良かったからだ。今までネットワークオーディオの導入を躊躇されていた方や、国産オーディオファンにもオススメできる、完成度の高い国産ネットワークプレーヤーの登場といえるだろう。
さて、気になるDNP-2500NEの音質だが、冒頭で伝えした素晴らしいサウンドを備えている。まずクラシックから、UNAMAS(沢口音楽工房)の『The ART of FUGUE BWV-1080 Premium』(192kHz/24bit FLAC、e-onkyoの配信ページ)を聴く。マルチチャンネル・バージョンが「第22回 日本プロ音楽録音賞」を受賞したアルバムで、今回は2チャンネルバージョンを再生した。弦楽カルテット+コントラバスという珍しい編成でJ.S.バッハの最後の作品とされる「フーガの技法」を演奏した作品だが、一聴して弦楽器の美しい音色と情報量の多さに驚く。リファレンスとなり得る音質と言っていいだろう。
続いて女性Jazzボーカル、ダイアナ・クラール『Wallflower』(48kHz/24bit FLAC、e-onkyoの配信ページ)から数曲聴いてみた。ボーカルがリアルで、ハイビットの恩恵を受けるリバーヴの表現力が優秀である。本機の再生能力は、この価格帯のネットワークプレーヤーでは出色の仕上がりと言える。
また、本機目玉の一つ、デジタルアンプ「DDFA」を用いたフルデジタル・プロセッシング・ヘッドホンアンプの音も聴いてみた。今回はSONYの密閉型ヘッドホン「MDR-Z7」を使用。AKB48『0と1の間』(44.1kHz/16bit FLAC)や、アニソンの人気盤である今井麻美『朝焼けのスターマイン』(96kHz/24bit FLAC)を聴いた。
いずれもレンジが広く、一つ一つの音が滲みなくしっかりと聴こえてくる。適度な躍動感があり音楽性も高い。ヘッドホンアンプ部の駆動力は相当優れている印象だ。嬉しかったのが、ダンピングファクターを変えることにより、バスドラムを始めとするニュアンスを自分好みにできる点だ。MDR-Z7と組み合わせた場合、アキュレイトな音が欲しければ「Mid」、躍動感を上げたい場合には「High」というように調整して楽しめた。
いかがであったであろうか? DNP-2500NEからはデノンのネットワークプレーヤーに対する意気込みが明確に伝わってくる。音質の良さ、多種多様な音源への対応力、そして操作アプリのHi-Fi Remoteは、卓上の設計だけではなく音楽好きな担当者がしっかりと監修した完成度の高さがあった。アプリはバージョンアップによる進化もあるので、今後の機能追加やさらなる操作性向上も楽しみだ。
実は今回貸し出してもらったDNP-2500NEはレビューが終わった後も、返却日当日までずっと使い続けていた。なぜなら、音質に信頼が置けた事と使い勝手が良かったからだ。今までネットワークオーディオの導入を躊躇されていた方や、国産オーディオファンにもオススメできる、完成度の高い国産ネットワークプレーヤーの登場といえるだろう。