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「ベストマッチと断言したい」

“純正ならでは”の音質とは? SHURE人気イヤホン×ポタアン「SHA900」組み合わせ試聴

公開日 2016/07/11 11:14 野村ケンジ
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主要イヤホンとSHA900を組み合わせ試聴

まずは「SE846」から。ヴァイオリンの音がとてもリアル。キレの良いボウイングに、絶妙なバランスのボディの響きが加わり、活き活きとした、確かな厚みを感じる演奏が楽しめるのだ。いっぽうで、ピアノの音も伸びやか。強めの基音に自然なバランスの倍音が乗り、心地よい響きを聴かせてくれる。


それ以上に印象的だったのが女性ヴォーカルだ。高域の伸びが自然で、印象度は高いものの、聴き心地が良いというのはピアノと変わらず。逆に、低域側の倍音がしっかりと感じられ、腰の据わった、落ち着いたイメージの歌声がとても好印象だ。こういったサウンドキャラクターは、これまでの「SE846」試聴でも感じていたキャラクターだが、それがさらに研ぎ澄まされ、強調されたイメージ。「SHA900」はまさに、「SE846」と組み合わせるのにベストなポタアンといえる。

続いて、「SE535」を試聴。こちらもなかなかの相性で、「SE535」の持つ豊かな音楽性をしっかりと引き出してくれる。スマートフォン直出しだと中域の押し出し感が弱まってしまい勢いだけの音になってしまう傾向を克服して、バランスの良いサウンドを聴かせてくれるのだ。特に顕著なのが、女性ヴォーカルの歌声。はきはきとした、それでいてコーラスのひとつひとつがしっかりと伝わる、ニュアンス表現に秀でたサウンドを聴かせてくれる。


さらに良好な相性を示してくれたのが「SE535LTD」だ。女性ヴォーカルがいちだんと張りのある、ヌケの良い歌声となり、ベースやドラムのキレの良さと相まって、とてもリズミカルな楽曲に生まれ変わってくれる。たとえばTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND「SHaVaDaVa in AMAZING♪(OUT OF LOGIC)」を聴くと、ツインヴォーカルのひとり倉田ユイ(CV.村川梨衣)が、飛び跳ねながら歌っているような印象まで感じられるようになる(実際レコーディング時に飛び跳ねながら歌っていたという話がある)。音数の多さも特筆もの。凹んでいる帯域が一切なく、全ての楽器があまさず感じ取れるのもいい。「SE846」に負けない相性の良さだ。

また、WEBサイトを確認すると密閉型ヘッドホン「SRH1540」と組み合わせている写真があったので、こちらも試してみることにした。こちらは、「SE846」や「SE535LTD」を聴いたときのような“これだ!”感はないが、メリハリの良い、しっかりとしたサウンドを楽しむことができる。特にゲインを“HIGH”にすると、パワフルで勢いのある、それでいて細かな部分までしっかりと耳に届いてくる、厚みのあるサウンドが楽しめた。

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