話題のデジタルフォノEQに持って来いの電源対策
話題沸騰! iPurifier DCをM2TECHのJOPLIN MKUで使う。アナログ再生をさらに「清く正しく」
ただ差し込むだけで確かな効果を実感
使い方は簡単だ。電源アダプターの出力ケーブル端子と本体の電源入力端子の間にiPurifier DCをかませればいい。端子のサイズが合わない場合でも大丈夫。四種類の変換端子/ケーブルが付属しているので、ほとんどの機器に対応することができる。電圧は5V〜24V、電流は最大3.5A、電力は最大84Wまでの対応だ。
技術的な詳細は明らかにされていないが、iPurifier DCはスイッチングに起因する高周波ノイズを検知すると逆位相の同じ信号を発生させ、信号同士を打ち消し合わせることによってノイズをキャンセルさせる。ifI-Audioの発表によるとノイズ低減は314〜100,000倍/50〜100dBで、効果が期待できる周波数帯域は1Hz〜5GHzだという。
私がiPurifier DCに初めて接したのは、M2TECHのデジタルフォノイコライザー「JOPLIN MKU」を自宅でテストした時のことだった。JOPLIN MKUは基本的にはADコンバーターなのだが、DAコンバーターと組み合わせるとフォノイコライザーとして機能する。
レコードの音溝をカートリッジがトレースして得られたアナログ信号をデジタル領域で逆イコライゼーションしているので、信号が大容量のコンデンサーを通らないことから音の劣化が少なく、信号の左右差もゼロに等しい。しかしながら、付属する電源アダプターは「スイッチング型」だった。そのため、音の背景にとげとげしさが微かに感じられる憾みがあったのだが、iPurifier DCを介して給電するとイガイガ感がスッと消え、音場に花の香りにも似た清潔感が生じたのである。
iPurifier DCとJOPLIN MKUで得られる世界とは?
この音がすっかり気に入ってしまった私は、JOPLIN MKUとiPurifier DCを購入して自宅のシステムに組み込んだ。接続しているトーンアームは、ViVラボラトリーのリジッドフロート。当初はいくつかのカートリッジを使いまわしていたが、現在はモノラルレコード用のDENONのDL-102がほぼつけっぱなしの状態になっている。
これはJOPLIN MKUがRIAA以外のさまざまなイコライゼーションカーブに対応していることと無縁ではない。RIAAカーブが制定される以前のモノラルレコードはレーベル独自のイコライゼーションカーブで製作されていた。これらをRIAAカーブで逆補正しても正しい音は得られない。ところがさまざまなカーブで逆補正をかけられるJOPLIN MKUを使えばこの問題が一挙に解決される。私はJOPLIN MKUとiPurifier DCの組み合わせから音楽的に実にさまざまなことを教えられ、蒙を啓かされた。特定のレコードについて感想を述べることはしないが、1950年代には極めて豊饒にして優雅な音楽の世界が広がっていたのである。
オーディオ的にはステレオシステムのモノラル再生の意義について深く感じ入ることがあった。当たり前のことだが、ステレオシステムでは左右のスピーカーを動作させてモノラル再生を行う。であるから左右の条件が厳密に揃っていないと正しいモノラル再生音が得られない。特にスピーカーまわりの音響特性がバラバラだと音像の出方がおかしなことになる。しかし左右の条件がピタリと一致したときの効果は絶大で、二本の小型スピーカーからモノラル時代の巨大なシステムをも凌駕するほどのサウンドを取り出すことができるのだ。
このたびJOPLIN MKUを導入して分かったことは、モノラル再生時におけるイコライジング回路の大切さだ。前述のようにJOPLIN MKUはデジタル領域でイコライジングを行うので信号が大容量のコンデンサー等を通らない。そのため左右差が皆無であることから通常のアナログ式のフォノイコライザーとは次元を異にする正中感のモノラル音像を得ることができる。しかも、iPurifier DCで給電すると音像の周囲に花の香りのような気配が生じるのだ。これほど清く正しく美しいモノラル再生ができるのなら、ステレオ再生は推して知るべしであろう。
使い方は簡単だ。電源アダプターの出力ケーブル端子と本体の電源入力端子の間にiPurifier DCをかませればいい。端子のサイズが合わない場合でも大丈夫。四種類の変換端子/ケーブルが付属しているので、ほとんどの機器に対応することができる。電圧は5V〜24V、電流は最大3.5A、電力は最大84Wまでの対応だ。
技術的な詳細は明らかにされていないが、iPurifier DCはスイッチングに起因する高周波ノイズを検知すると逆位相の同じ信号を発生させ、信号同士を打ち消し合わせることによってノイズをキャンセルさせる。ifI-Audioの発表によるとノイズ低減は314〜100,000倍/50〜100dBで、効果が期待できる周波数帯域は1Hz〜5GHzだという。
私がiPurifier DCに初めて接したのは、M2TECHのデジタルフォノイコライザー「JOPLIN MKU」を自宅でテストした時のことだった。JOPLIN MKUは基本的にはADコンバーターなのだが、DAコンバーターと組み合わせるとフォノイコライザーとして機能する。
レコードの音溝をカートリッジがトレースして得られたアナログ信号をデジタル領域で逆イコライゼーションしているので、信号が大容量のコンデンサーを通らないことから音の劣化が少なく、信号の左右差もゼロに等しい。しかしながら、付属する電源アダプターは「スイッチング型」だった。そのため、音の背景にとげとげしさが微かに感じられる憾みがあったのだが、iPurifier DCを介して給電するとイガイガ感がスッと消え、音場に花の香りにも似た清潔感が生じたのである。
iPurifier DCとJOPLIN MKUで得られる世界とは?
この音がすっかり気に入ってしまった私は、JOPLIN MKUとiPurifier DCを購入して自宅のシステムに組み込んだ。接続しているトーンアームは、ViVラボラトリーのリジッドフロート。当初はいくつかのカートリッジを使いまわしていたが、現在はモノラルレコード用のDENONのDL-102がほぼつけっぱなしの状態になっている。
これはJOPLIN MKUがRIAA以外のさまざまなイコライゼーションカーブに対応していることと無縁ではない。RIAAカーブが制定される以前のモノラルレコードはレーベル独自のイコライゼーションカーブで製作されていた。これらをRIAAカーブで逆補正しても正しい音は得られない。ところがさまざまなカーブで逆補正をかけられるJOPLIN MKUを使えばこの問題が一挙に解決される。私はJOPLIN MKUとiPurifier DCの組み合わせから音楽的に実にさまざまなことを教えられ、蒙を啓かされた。特定のレコードについて感想を述べることはしないが、1950年代には極めて豊饒にして優雅な音楽の世界が広がっていたのである。
オーディオ的にはステレオシステムのモノラル再生の意義について深く感じ入ることがあった。当たり前のことだが、ステレオシステムでは左右のスピーカーを動作させてモノラル再生を行う。であるから左右の条件が厳密に揃っていないと正しいモノラル再生音が得られない。特にスピーカーまわりの音響特性がバラバラだと音像の出方がおかしなことになる。しかし左右の条件がピタリと一致したときの効果は絶大で、二本の小型スピーカーからモノラル時代の巨大なシステムをも凌駕するほどのサウンドを取り出すことができるのだ。
このたびJOPLIN MKUを導入して分かったことは、モノラル再生時におけるイコライジング回路の大切さだ。前述のようにJOPLIN MKUはデジタル領域でイコライジングを行うので信号が大容量のコンデンサー等を通らない。そのため左右差が皆無であることから通常のアナログ式のフォノイコライザーとは次元を異にする正中感のモノラル音像を得ることができる。しかも、iPurifier DCで給電すると音像の周囲に花の香りのような気配が生じるのだ。これほど清く正しく美しいモノラル再生ができるのなら、ステレオ再生は推して知るべしであろう。