本格ナビやApple「CarPlay」に対抗できるか?
Googleのカーナビ「Android Auto」ついに上陸!使い勝手&精度を試してみた
日本で対応したのは、ホンダのアコード ハイブリッドLX/EX、アウディのQ7、A4、フォルクスワーゲンのGolfやPoloシリーズ、マセラティのクアトロポルテやギブリシリーズなど。GMもシボレーの「MyLink」やキャデラックの「CUE」などに対応予定と聞いている。
また、ディーラーオプションナビとしては日産が新型セレナ用に用意した『MM516D-L』『MM516D-W』で対応。市販ナビではパナソニック『CN-F1D』がAndroid Auto対応として販売を開始している。
Android Autoで利用できるのは、Googleマップを使ったナビゲーション機能と、オーディオを担当するGoogle Play Music、そしてハンズフリーとして使える電話など。これらの機能を車載機側で反映し、コントロールできるようになるのがAndroid Autoの主たる機能だ。
Android Autoがインストールできるのは、Android 5.0.0(Lollipop)以上のスマートフォンが対象で、アプリはGoogle Playから無料でダウンロードができる。
■Android Autoをいち早く体験
さて、日本で利用できるようになったAndroid Autoだが、正式版がリリースされる前にβ版でその感触を試すことができた。車載機側の機材はパナソニック・CN-F1D。スマートフォンはNexus5Xを組み合わせて使用した。
CN-F1DとNexus5XをUSB接続すると、CN-F1Dのメインメニューには「android Auto」のアイコンが表示される。ここをタッチすると、そこからCN-F1DはAndroid Autoモードに切り替わる。
メニューは実にシンプルなもので、ユーザーが使ってきた履歴が反映されている。現在地の位置や気温、最近目的地に設定した場所、最後にだけた電話履歴など直近の情報がリスト表示されている。
さらに、メニュー画面の最下段には左からナビゲーション/電話/ホーム/音楽/終了ボタンの5つのアイコンが並ぶ。タグスタイルなので操作はすぐに理解できるだろう。
機能面での最大のポイントはメニュー画面の右上に表示されるマイク表示だ。ここを押すとボイスコントロールが起動し、基本操作のほんとどは音声入力でできるようになるのだ。
目的地入力から通話先、音楽までを音声で一発で絞り込め、その認識率はかなり高い。「○○に行きたい」「△△さんに電話」といった会話形式でも何らストレスなく検索することができた。これならコンビニやガソリンスタンドなど、走行中に思いついた場所を中継地点として設定するのも容易で、安全面でも大いに貢献することだろう。
■ルートガイドはかなりシンプル
一方で、ルートガイドはかなりシンプルなものだ。分岐点では交差点名を読み上げるわけでもなく、右左折の案内をするだけで拡大図もなし。ただ、分岐点に近づくにつれ、地図スケールを自動的に拡大する機能は備わっていた。
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