画質や機能、使い勝手はどう違う?
VODをテレビで観る!dTVターミナル/Nexus Player/Chromecast、それぞれの違いを整理
4月22日にリニューアルを果たした「dTV」は、テレビのように気になる番組に出会える“ザッピングUI”という基軸を打ち出したことが目をひいたが、「dTVターミナル」という専用STBを発売し、テレビでの視聴も推進しているのもポイントだ。
そこで気になるのが、「dTVターミナル」をはじめとしたVODサービスをテレビで視聴するためのデバイスだ。2013年1月にはNTTドコモから「SmartTV dstick」が発売されたし、テレビ向けのGoogle純正アダプタとして2014年5月には「Chromecast」が登場、今年2月には同じくGoogleの「Nexus Player」も絶賛発売中だ。
各機種はそれぞれどんな特徴があるのか。今回、「dTVターミナル」「Nexus Player」「Chromecast」の3種類をピックアップし、実際にハンドリング。それぞれの違いを整理してみたいと思う。
■dTV/dアニメ特化で「ザッピングUI」が便利な「dTVターミナル」
まずは、この3製品のなかでは一番最近の話題となる「dTV」ターミナルだ。テレビとはHDMI端子で接続。電源はUSB経由で給電する。その後、日本語のセットアップナビに従ってインターネットの接続方法(有線/Wi-Fi)を選択する。「dTVターミナル」はAndroid 4.2ベースだが、Android標準のGUIが姿を現す事は一切なく、日本語の画面に従って付属リモコンの操作で迷わずセットアップできる。
dTVターミナルセットアップ時には「docomo ID」の登録が必須のため、NTTドコモ契約者しか使えないデバイスだと誤解されがちだが、「docomo ID」はこちらから他キャリアユーザーでも、スマートフォンの契約がなくても取得できる。なおドコモショップ等で購入すると予めdocomo IDを紐づけてもらえる場合もあるとのこと。
対応サービスは「dTV」(月額500円)、「dアニメ」(月額500円)だ。筆者はNTTドコモのスマートフォンで旧dビデオ時代から契約しているので、自分の「docomo ID」を入力すると追加料金なしでマルチデバイスの1つとして追加登録できた。
いざdTVターミナルのセットアップが完了すると、dTVの目玉となる「ザッピングUI」が目に入る。リモコンの上下ボタンで「チャンネル」(「おすすめ」「洋画」「邦画」「海外ドラマ」「国内ドラマ」など、“ジャンル”に近い分類)を選ぶと自動で注目作品の予告編が流れ続け、再生ボタンを押すとその再生画面に飛べるというGUIは、知らない作品との出会いを重視したつくり。TV放送で番宣を見るのに近いイメージだ。予告は1作品60秒〜2分で、いつでもボタンひとつで再生したり、「クリップ」に登録しておくことができる。これはTV放送にも従来の映像配信にもない、番組との出会いから視聴をスムーズに繋ぐ視聴体験と言えるだろう。
リモコンの「ホーム」ボタンから呼び出すGUIは、「コンテンツ一覧」から「チャンネル」にアクセスできるが、こちらの画面はスマホ版dTVと異なりスタンダードな作り。ただし、「検索」画面の「監督名から探す」「キャストから探す」などは全てのヒット候補がリストアップされそのなかから選択できるため、文字入力の手間がなく利用できるなど、操作性はよく練られている。勿論、フリーワード入力も可能だ。
「dTV」で海外ドラマ「シャーロック」を視聴した。基本的にはTV向けでも最大画質はHDクオリティで、地デジと同じかやや甘い程度。40型クラスのテレビには足りるが、50型以上の大画面や4Kテレビの購入者にはやや解像感不足に感じるかもしれない。なお、視聴履歴がクラウド経由でスマホと同期するのは便利なポイント。出先のスマホで見ていた作品を、帰宅したらテレビで見る…といった使い方も可能だ。
ちなみに「dTVターミナル」は、dTVの視聴以外にも使うことができる。アプリ「お手軽プレーヤー(ForYouTube)」と「マイメディア」が用意されており、簡易的なものだがYouTube動画再生、USBメモリ/MicroSDスロットの写真/動画再生も行えるのだ。また「Miracast」機能を用意し、対応スマホ等の画面をミラーリングすることが可能。リモコンに専用ボタンも用意されておりアクセスも簡単だ。この機能利用はAndroidの対応機種ユーザーに限られるが(iPhoneはMiracastに未対応のため)、ブラウザ画面や写真をTV画面にそのまま映すためのデバイスとしても有用だろう。
ただし、少し意外ではあるが「dTVターミナル」には「Google Play」へのアクセス手段はなく、ユーザーが自由にアプリを追加する拡張性は一切なし。なので例えば「Hulu」などの他社映像配信にアクセスする手段はない。基本的にはあくまでも「dTV」と「dアニメ」専用端末という位置づけの印象で、システムソフトウェアの更新があっても”ドコモ系”以外のサービス追加には期待できないことは心しておいた方が良さそうだ。
そこで気になるのが、「dTVターミナル」をはじめとしたVODサービスをテレビで視聴するためのデバイスだ。2013年1月にはNTTドコモから「SmartTV dstick」が発売されたし、テレビ向けのGoogle純正アダプタとして2014年5月には「Chromecast」が登場、今年2月には同じくGoogleの「Nexus Player」も絶賛発売中だ。
各機種はそれぞれどんな特徴があるのか。今回、「dTVターミナル」「Nexus Player」「Chromecast」の3種類をピックアップし、実際にハンドリング。それぞれの違いを整理してみたいと思う。
■dTV/dアニメ特化で「ザッピングUI」が便利な「dTVターミナル」
まずは、この3製品のなかでは一番最近の話題となる「dTV」ターミナルだ。テレビとはHDMI端子で接続。電源はUSB経由で給電する。その後、日本語のセットアップナビに従ってインターネットの接続方法(有線/Wi-Fi)を選択する。「dTVターミナル」はAndroid 4.2ベースだが、Android標準のGUIが姿を現す事は一切なく、日本語の画面に従って付属リモコンの操作で迷わずセットアップできる。
dTVターミナルセットアップ時には「docomo ID」の登録が必須のため、NTTドコモ契約者しか使えないデバイスだと誤解されがちだが、「docomo ID」はこちらから他キャリアユーザーでも、スマートフォンの契約がなくても取得できる。なおドコモショップ等で購入すると予めdocomo IDを紐づけてもらえる場合もあるとのこと。
対応サービスは「dTV」(月額500円)、「dアニメ」(月額500円)だ。筆者はNTTドコモのスマートフォンで旧dビデオ時代から契約しているので、自分の「docomo ID」を入力すると追加料金なしでマルチデバイスの1つとして追加登録できた。
いざdTVターミナルのセットアップが完了すると、dTVの目玉となる「ザッピングUI」が目に入る。リモコンの上下ボタンで「チャンネル」(「おすすめ」「洋画」「邦画」「海外ドラマ」「国内ドラマ」など、“ジャンル”に近い分類)を選ぶと自動で注目作品の予告編が流れ続け、再生ボタンを押すとその再生画面に飛べるというGUIは、知らない作品との出会いを重視したつくり。TV放送で番宣を見るのに近いイメージだ。予告は1作品60秒〜2分で、いつでもボタンひとつで再生したり、「クリップ」に登録しておくことができる。これはTV放送にも従来の映像配信にもない、番組との出会いから視聴をスムーズに繋ぐ視聴体験と言えるだろう。
リモコンの「ホーム」ボタンから呼び出すGUIは、「コンテンツ一覧」から「チャンネル」にアクセスできるが、こちらの画面はスマホ版dTVと異なりスタンダードな作り。ただし、「検索」画面の「監督名から探す」「キャストから探す」などは全てのヒット候補がリストアップされそのなかから選択できるため、文字入力の手間がなく利用できるなど、操作性はよく練られている。勿論、フリーワード入力も可能だ。
「dTV」で海外ドラマ「シャーロック」を視聴した。基本的にはTV向けでも最大画質はHDクオリティで、地デジと同じかやや甘い程度。40型クラスのテレビには足りるが、50型以上の大画面や4Kテレビの購入者にはやや解像感不足に感じるかもしれない。なお、視聴履歴がクラウド経由でスマホと同期するのは便利なポイント。出先のスマホで見ていた作品を、帰宅したらテレビで見る…といった使い方も可能だ。
ちなみに「dTVターミナル」は、dTVの視聴以外にも使うことができる。アプリ「お手軽プレーヤー(ForYouTube)」と「マイメディア」が用意されており、簡易的なものだがYouTube動画再生、USBメモリ/MicroSDスロットの写真/動画再生も行えるのだ。また「Miracast」機能を用意し、対応スマホ等の画面をミラーリングすることが可能。リモコンに専用ボタンも用意されておりアクセスも簡単だ。この機能利用はAndroidの対応機種ユーザーに限られるが(iPhoneはMiracastに未対応のため)、ブラウザ画面や写真をTV画面にそのまま映すためのデバイスとしても有用だろう。
ただし、少し意外ではあるが「dTVターミナル」には「Google Play」へのアクセス手段はなく、ユーザーが自由にアプリを追加する拡張性は一切なし。なので例えば「Hulu」などの他社映像配信にアクセスする手段はない。基本的にはあくまでも「dTV」と「dアニメ」専用端末という位置づけの印象で、システムソフトウェアの更新があっても”ドコモ系”以外のサービス追加には期待できないことは心しておいた方が良さそうだ。