<山本敦のAV進化論 第45回>Android TV広報担当者にメールインタビュー
Google担当者に聞く「Android TVの強み」− テレビの楽しみ方はどう変わる?
年初にラスベガスで開催されたCES(レポート記事一覧)ではソニーやシャープが搭載テレビの新製品を発表し、2月末にはワイモバイルからAVストリーミング端末「Nexus Player」が国内でも発売される(関連ニュース)など、グーグルのスマートテレビ向けプラットフォームである「Android TV」の周囲が賑わい出した。本格的なスタートを切りはじめた「Android TV」とは何か、どんな特徴があって、ユーザーにとっては何がメリットになるのか。今回はグーグル本社のAndroid TV広報担当者にメールインタビューを試みた。
■「Google TV」と「Android TV」の違いとは?
CESでAndroid TVが華やかに船出を宣言した裏側で、グーグルのスマートテレビ向けのプラットフォームとして前身となった「Google TVの開発終了」がアナウンスされた(関連ニュース)。静かにその役割を終えたGoogle TVは、グーグルのAndroid TVの開発にも礎となって貢献しているとグーグルの担当者は説明する。
「Google TVはAndroidベースのTVプラットフォームとして、GoogleがスマートTVマーケットに参入し、充分な関係性を構築する上で必要な役割を果たしました。Android TVはGoogle TVとは異なりますが、同じAndroidのフレームワークおよび開発者向けSDKを採用しています。今後は、Android TVプラットフォームの成長に注力していきます」
Android TVをベースに、同社はなぜもう一度テレビという製品カテゴリーに乗り出そうとしたのだろうか。
「Android TVはオープンなプラットフォームとして、リビングルームに向けて新たなアプリを開発者が送り出せるように開放されています。インターフェースは、コンテンツを最も重要視した上で、エンターテイメント性に富み、楽しく、動的、かつスピード感を持ったものになりました。現在Googleは開発者に向けて、映画・テレビ番組・ゲームなどに関連するシンプルなテレビ向けアプリの開発を推奨しており、Android TV自体にもコンテンツを検索できる機能が備わっています。グーグルはAndroid TVプラットフォームを、テレビ、セットトップボックス、ゲームコンソールなどさまざまな機器に提供したいと考えており、現在はソニー、フィリップス、シャープ、SFR、ブイグ、LG、Razerといったメーカーが、スマートテレビやOTTボックスの開発を進めています。」(グーグル担当者)
Google TVでの「リビングのテレビでAndroidアプリが楽しめる」という、言わばアプリ中心のコンセプトから脱却して、家庭のリビングの中核にあるテレビをベースに、エンターテインメントを中心とした「コンテンツ」をより快適に楽しむためのプラットフォームづくりを加速させることに、Android TVはよりフォーカスしていると考えて良さそうだ。
■「Firefox OS」「Tizen OS」「Web OS」にはない「Android TVの強み」
CESではパナソニックのテレビに搭載されるMozillaの「Firefox OS」をはじめ、サムスンの「Tizen OS」、LG電子の「Web OS」などAndroid TVにとっての競合となるプラットフォームからも発売予定の新製品が披露された。他社が開発を進めるプラットフォームに対して、Android TVの優位性はどこにあるのだろうか。
■「Google TV」と「Android TV」の違いとは?
CESでAndroid TVが華やかに船出を宣言した裏側で、グーグルのスマートテレビ向けのプラットフォームとして前身となった「Google TVの開発終了」がアナウンスされた(関連ニュース)。静かにその役割を終えたGoogle TVは、グーグルのAndroid TVの開発にも礎となって貢献しているとグーグルの担当者は説明する。
「Google TVはAndroidベースのTVプラットフォームとして、GoogleがスマートTVマーケットに参入し、充分な関係性を構築する上で必要な役割を果たしました。Android TVはGoogle TVとは異なりますが、同じAndroidのフレームワークおよび開発者向けSDKを採用しています。今後は、Android TVプラットフォームの成長に注力していきます」
Android TVをベースに、同社はなぜもう一度テレビという製品カテゴリーに乗り出そうとしたのだろうか。
「Android TVはオープンなプラットフォームとして、リビングルームに向けて新たなアプリを開発者が送り出せるように開放されています。インターフェースは、コンテンツを最も重要視した上で、エンターテイメント性に富み、楽しく、動的、かつスピード感を持ったものになりました。現在Googleは開発者に向けて、映画・テレビ番組・ゲームなどに関連するシンプルなテレビ向けアプリの開発を推奨しており、Android TV自体にもコンテンツを検索できる機能が備わっています。グーグルはAndroid TVプラットフォームを、テレビ、セットトップボックス、ゲームコンソールなどさまざまな機器に提供したいと考えており、現在はソニー、フィリップス、シャープ、SFR、ブイグ、LG、Razerといったメーカーが、スマートテレビやOTTボックスの開発を進めています。」(グーグル担当者)
Google TVでの「リビングのテレビでAndroidアプリが楽しめる」という、言わばアプリ中心のコンセプトから脱却して、家庭のリビングの中核にあるテレビをベースに、エンターテインメントを中心とした「コンテンツ」をより快適に楽しむためのプラットフォームづくりを加速させることに、Android TVはよりフォーカスしていると考えて良さそうだ。
■「Firefox OS」「Tizen OS」「Web OS」にはない「Android TVの強み」
CESではパナソニックのテレビに搭載されるMozillaの「Firefox OS」をはじめ、サムスンの「Tizen OS」、LG電子の「Web OS」などAndroid TVにとっての競合となるプラットフォームからも発売予定の新製品が披露された。他社が開発を進めるプラットフォームに対して、Android TVの優位性はどこにあるのだろうか。