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<山本敦のAV進化論 第41回>

パナソニックのテレビに採用される「Firefox OS」。その特徴と可能性をMozillaに聞く

公開日 2015/01/28 09:00 山本 敦
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今年のCESでは、Android TVやFirefox OSをはじめとしたスマートOSがテレビ向けのインターネットプラットフォームに新たな道筋を示した。イベントに出展したテレビメーカー大手は今年発売を予定するテレビの新製品にスマートOSの搭載を発表。国内発売はまだアナウンスされていないが、ソニーはブラビアの主力モデルにAndroid TVを搭載しラインナップを一新する(関連ニュース)。シャープもAQUOSの上位機種をAndroid TV搭載としていく(関連ニュース)。またパナソニックは昨年初に発表したFirefox OSとの連携を具現化するかたちで、Firefox OSを搭載するVIERAの実機を展示した(関連ニュース)。

Androidを採用したシャープ“AQUOS”のメニュー画面

パナソニックがFirefox OS搭載を発表した4K VIERA “CX850”

インターネットに接続し、オンラインコンテンツを楽しめるテレビは、これまで既に商品化されており、各社の国内現行ラインナップにも同様の機能はある。ただ、従来はブラウザを起動しインターネットがみられるといった単純な訴求であったり、YouTubeや国内プロバイダーによるVODサービスがバラバラに組み込まれていたりなど、筆者が試した限りではテレビ視聴とシームレスに切り替えて使用するインターフェースの完成度もいまひとつという実感だった。「PCでもできることを、どうしてわざわざ使い勝手の良くないテレビでやらなければならないの?」ということになり、普及の足取りが重くなっていたように思う。

一方で、グーグルのストリーミングアダプタ「Chromecast」に一定の注目と人気が集まっていることからもわかる通り、使い勝手の改善で、テレビとインターネットの関係性をもっと近くできるのではないだろうか。そのきっかけを作るのがFirefox OSやAndroid TVをはじめとする新たなOSやプラットフォームなのかもしれない。

最新のOSが組み込まれることで、テレビによるインターネット体験、あるいはテレビとネットの融合がどう進化するのか。実機で体験する機会よりも一足早く、その特徴を知るべくMozilla Japanを訪ね、モバイル&エコシステム マネージャの浅井智也氏に「Firefox OS」の魅力を聞いた。

Mozilla Japan 浅井智也氏


■他のプラットフォームに無いFirefox OSの優位性とは

「Firefox」をPCやスマホのブラウザとして使っている、あるいは名前を聞いたことはあるという方は多いだろう。MozillaはそのFirefoxの開発元であり、「インターネットを健全でより良いものにしたい」という志のもと、世界中から集まったボランティアと共にオープンなプロセスでソフトウェア開発を行っている非営利目的の組織である。スマホをはじめとしたモバイル端末向けOSである「Firefox OS」については、先日KDDIが発表したスマートフォン「Fx0」(関連ニュース)に採用され話題となっている。

Fx0

実はFirefox OSを搭載するスマートフォンは、ワールドワイドでは既に一昨年からコンシューマー向け商品が発売されている。アップルの「iOS」、グーグルの「Android」に続く“第3のモバイルOS”として語られることも多いFirefox OSには、どんな特徴があるのだろうか。まずはその成り立ちを浅井氏にうかがった。

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