<山本敦のAV進化論 第100回>
相性抜群? ポケモンGOをエプソンのARスマートグラス「モベリオ」で遊んでみた
今回、筆者もふだん遊んでいるポケモンGOが、スマホのフレームをとっぱらって、その画面を広大な現実世界の風景と重ねながら遊べたら何だかスゴいんじゃないか!?という単純な好奇心に駆られ、急遽エプソンに「BT-200」をお借りして試してみることにした。
ちなみに“モベリオ”「BT-200」がどんな製品かご存じない方のため簡単に紹介するなら、家庭のBDレコーダーに接続してテレビの録画番組やBD映画を観たり、スマホやタブレットにつなげばゲームなども楽しめる映像視聴用のメガネ型ウェアラブルデバイスだ。
より詳しい機能や使い方の解説はPhile-web編集部による渾身のレポートを参考にしてほしい。今回の記事では、「モベリオとスマホでポケモンGOを楽しむ方法」を一点集中レポートさせてもらう。
“モベリオ”「BT-200」とスマホの間は、機器どうしを1対1の関係で無線接続するMiracast(ミラキャスト)でつないで映像を同期させる。だからもし、本稿をご覧になって自分もモベリオでポケモンGOをやってみたいと感じた同好の志があれば、ポケモンGOをインストールした手元のスマホ・タブレットがミラキャスト対応のものかを確認してほしい。なおiPhoneやiPadなどiOSの端末は残念ながらミラキャストに非対応だ。今回筆者はXperia Z5 Premiumを使っている。
Xperiaでは「設定」アプリの中を掘り下げて、「機器接続」>「スクリーンミラーリング」を選択する。
モベリオの操作はヘッドセットと別筐体のAndroid OSを搭載するコントローラーで行う。電源を投入するとヘッドセットのディスプレイに映し出されるホーム画面を見ながら、コントローラーのタッチパッドを使ってポインターを操作。「MOVERIO Mirror」アプリを立ち上げると、Wi-Fi Directをオンにして接続機器を選ぶ画面に遷移するので、一覧に表示されている「Xperia」をタップ。
Xperiaの側はミラーリングの「開始」を選ぶと、それぞれの画面に相手の機器と接続するか確認を求めるボタンが表示されるので、それぞれにOKをタップすれば、少し間を置いてモベリオのディスプレイにXperiaのホーム画面が現れる。
毎度、モベリオを立ち上げてスマホとWi-Fi Directの接続を確立する段階で多少不安定になり、再起動が必要になることもあったが、互いの機器が一度つながってしまえばあとは安定して接続が維持された。
■設定完了!さっそくポケモンゲットだぜ!
モベリオが無事つながったことで、まずは室内でゲームを立ち上げてさっそくポケモンゲットだぜ! はやる筆者の手元のスマホに早くも飛んで火に入るなんとやら。地図上に“コダック”(地味)を発見!よしきた、とばかりにポケモンの立ち姿をタップしようとしても、当然ながらモベリオを通じて見る現実空間に手出しができるわけはなく、スマホの画面に目を落とす。いきなりバーチャルとリアルの距離感を思い知らされる。