【特別企画】手頃な価格でデザイン性と音質を兼備
蘇る英国の銘機。REGAのレコードプレーヤー「Planar3」で注目アナログ盤を聴き尽くす
さらにヘッドホンでも試聴し、ブラックディスクのより細部に分け入ってみたい。使ったのはシュアのオープンタイプ「SRH1840」だ。
METAFIVEでは、低域の深みをやはり味わうことになった。ただ、それが歪まず、演出的になっていないのはこのプレーヤーの特性だろう。濃厚だけれど、もたつかないのである。レイラ・マッカラはボーカルやチェロにしっとりとした潤いが付加される。それはどこかレトロなサウンドとマッチしている。ヴィニシウス・カントゥアリアでも歌のとろみが印象的。その響きも耳の周囲の空間と次第に馴染んでゆくようだった。
その他、スピーカーでもヘッドホンでも、ジャンルを問わず様々なディスクを試聴した。それは時間の経過も忘れてしまうほど。プレーヤー自体はシンプルな構造で、大げさになることなく日常的に触れ合えるものだ。ただ、CDや配信に慣れた読者にとっては、アナログプレーヤーはやや手間のかかる存在だと思う。しかし、Planar3にはそんな懸念をさっと拭い去る長所がある。それはこれまで述べて来た通りだ。
もっと言えば、ディスクを手入れし、プレーヤーと触れ合い、片面が終わればリスナー自らが歩み寄って盤を裏返しにする…。そんな行為は、普段の生活に流れる時間とはやや異なる、ゆったりしたものだ。それを人生の時間感覚と結びつけられれば、幸福な音楽ライフが待っている。
アナログプレーヤーを長く作って来たブランドだからこそ、そんなユーザーの心と響き合う感覚を共有し、製品として表現することができるのだ。レガの立ち位置はあまりにも明確だ。
(企画協力:完実電気株式会社)
METAFIVEでは、低域の深みをやはり味わうことになった。ただ、それが歪まず、演出的になっていないのはこのプレーヤーの特性だろう。濃厚だけれど、もたつかないのである。レイラ・マッカラはボーカルやチェロにしっとりとした潤いが付加される。それはどこかレトロなサウンドとマッチしている。ヴィニシウス・カントゥアリアでも歌のとろみが印象的。その響きも耳の周囲の空間と次第に馴染んでゆくようだった。
その他、スピーカーでもヘッドホンでも、ジャンルを問わず様々なディスクを試聴した。それは時間の経過も忘れてしまうほど。プレーヤー自体はシンプルな構造で、大げさになることなく日常的に触れ合えるものだ。ただ、CDや配信に慣れた読者にとっては、アナログプレーヤーはやや手間のかかる存在だと思う。しかし、Planar3にはそんな懸念をさっと拭い去る長所がある。それはこれまで述べて来た通りだ。
もっと言えば、ディスクを手入れし、プレーヤーと触れ合い、片面が終わればリスナー自らが歩み寄って盤を裏返しにする…。そんな行為は、普段の生活に流れる時間とはやや異なる、ゆったりしたものだ。それを人生の時間感覚と結びつけられれば、幸福な音楽ライフが待っている。
アナログプレーヤーを長く作って来たブランドだからこそ、そんなユーザーの心と響き合う感覚を共有し、製品として表現することができるのだ。レガの立ち位置はあまりにも明確だ。
(企画協力:完実電気株式会社)