[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第165回】「iPhoneイヤホン端子問題」決着!どうなった?どうなる?どうしよう?を考える
■AirPodsはBluetooth+独自制御のハイブリッド?
さて、今回発表されたものの中で現時点で謎が多いのはこれ。
●ワイヤレス接続&多機能の新イヤホン「AirPods」が登場
(現時点で「Bluetooth」との記載は見当たらない)
機能面など現時点で明らかにされている概要については編集部がニュースとして未明に速攻でまとめているで、そちらを参照してほしい。
発表会終了直後、日本時間午前28時の時点で公開された製品ページ等には、その時点では「Bluetooth」という文字が見当たらない。
しかしでは全く新しい通信方式なのかというと、ここ数年に発売されたiPhone、Apple Watch、iPad、Macとの接続に対応しており、それらの接続はワンタップとのこと。
注目はそのワンタップ接続に必要な条件として「iCloudアカウントとmacOS Sierra、iOS 10、またはwatchOS 3が必要です」との注釈があることだ。
オーディオやリモートコントロール等の伝送は既存のBluetoothのシステムとハードウェアを利用、接続制御はAppleの新OSとW1チップでというハイブリッド方式かもしれない。
なお音質面については「豊かで質の高いAACオーディオに対応するAirPodsは、音楽や映画などの様々なサウンドを、本格的な響きであなたの耳に届けます」といったような表現に止まっており、ワイヤレス伝送の部分についてはBluetoothのAACコーデックそのものではないかと推測する。aptX HDやLDACのような新コーデックを採用している気配はなく、とすればそこは残念。
しかし使い勝手の面では色々と便利そう面白そうで、それが16,800円というのは興味をそそられはする。
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