[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第165回】「iPhoneイヤホン端子問題」決着!どうなった?どうなる?どうしよう?を考える
■Appleからの「回答」を踏まえて…どうする?
以上が今回の発表で明らかにされ確定した「回答」とそれについての考察だ。
ではそれを踏まえて、
「いや自分の手元にはすでに引き返せない金額のイヤホンやヘッドホンがあるのだが…しかしiPhone 7は欲しいし…」
というイヤホン&ヘッドホンファンの今後の選択肢をいくつか考えてみよう。手持ちのイヤホンやヘッドホンを生かす前提で考えてみると、
1)付属の変換アダプタを使う
2)これを機にLightning接続のポタアンを導入する
3)これを機にBluetoothレシーバーやリケーブルを導入する
4)これを機に音楽再生は専用プレイヤーに移行する
このあたりになるのではないだろうか。
2)これを機にLightning接続のポタアンを導入する
4)これを機に音楽再生は専用プレイヤーに移行する
の利点は、身軽さが失われる代わりに音質的には大きな向上を狙えることだ。オーディオ的に正統派の解決策と言えるだろう。
3)これを機にBluetoothレシーバーやリケーブルを導入する
は「いっそ身軽さに振り切る!」という発想。音質面ではやや低下ということになるが、変換アダプタは微妙だしポタアン増設ってほど本気じゃなくてiPhoneで音楽を聴くのは普段使いでの話だしみたいな場合、ありなのではないだろうか。
幸いにもか狙いすましてか、MMCX向けには「Westone Bluetoothケーブル」なんて新製品も登場している。こちらは有力な選択肢として狙いすまして手配済み、この連載の次回にレビュー予定だ。
何にせよ、長らく多くの方が気を揉んだ問題にようやくとりあえずの回答が示された。ポータブルオーディオファンにとってもメーカーにとっても大きなターニングポイントになるだろう。今後、特にサードパーティの動きは特に注視していきたい。
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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