使い勝手や音質をチェック
【レビュー】ついに日本でスタートしたSpotify。世界最大手サービスの実力とは?
■音質はストリーミング/ダウンロード個別に変更可能
音質は設定機能から変えられる。ストリーミングの音質とダウンロードの音質、それぞれを個別に設定することができる。なお、コーデックは非公開とのこと。
ストリーミングの音質は標準音質モードが約96kbps、高音質モードが約160kbps、最高音質モードが約320kbps。自動モードも用意され、これは帯域に合わせて最適なモードを選ぶというもの。デフォルトは自動モードで、おすすめと表記されている。
ダウンロードの音質も標準音質モード、高音質モード、最高音質モードから選択可能。ストレージを節約するためか、標準音質がおすすめとされている。
なお、たとえば標準音質モードで楽曲をダウンロードした後、モードを最高音質に切り替えると、「音質を向上させますか? これによってストレージの使用量が増えます」というアラートが表示される。ここで「はい」を選択すると、すでにダウンロードした楽曲を、自動的により高音質でダウンロードし直す。
音質も一通り確かめてみたが、ふだん非圧縮音源やハイレゾ音源を聴き慣れている身からすると、最高音質モードでもハイクオリティには感じなかった。もともとのサービス設計からして、オーディオファンがハイファイサウンドを楽しむためのものではないので、当然と言えば当然だろう。
Spotifyは世界最大の音楽ストリーミングサービスだ。また、この市場を長年牽引している存在でもある。今回短時間ではあるが、様々なデバイスで試用してみて、なぜSpotifyが多くの支持を集めているのか、その理由の一端を実感できた。
とにかく機能やインターフェースが考え尽くされていて、使っていてストレスが少ない。デバイスを切り替える方法で多少迷ったが、それ以外の操作ではストレスをほとんど感じなかった。初めて使っても、やりたいことが直感的に行えるのだ。Apple Musicも最近機能やインターフェースを刷新したばかりだが、率直に言って、その差はかなり大きいと感じた。
今後はSpotify対応のAV/オーディオ機器が多数登場するだろう。そうすると、ますます使い勝手は高まることになる。招待制ではなく、誰もが自由に登録できるように早くなってほしい。