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デザインにも高いクオリティを追求

高い技術力で音質もBT/NC機能も両立する、ゼンハイザー「MOMENTUM Wireless」レビュー

公開日 2016/10/03 11:50 高橋 敦
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第二世代のポイントである折りたたみ機構も当然継承。イヤーカップをヘッドバンドの内側に折りたため、持ち歩き時の収納性が大幅に向上している。

またさらに地味な部分だが、その折りたたみ機構の見た目からも精密なヒンジ、そのしっとりとしたトルク感やクリック感からも、ゼンハイザーがMOMENTUMに求めるクオリティが伝わってくる。

折りたためるので持ち運び時に便利

ヒンジ部。細かな部分にクオリティの高さが伺える

装着感も、初代の時点で良好だったのだが第二世代でさらに向上した部分だ。イヤーカップが初代よりも少し大きくなっており、それに合わせイヤーパッドも少し大きくなっている。おかげでより無理なくすっぽりと耳を覆うようになり、そこでのストレスが低減されている。

すっぽり耳を覆ってくれるサイズ感

立体縫製で装着感も向上

またイヤーパッドは立体縫製となり、ここでも装着感を向上させてある。ここはノイズキャンセリングの土台となる、アコースティックな遮音性の向上という意味からもポイントだ。

そしてそのノイズキャンセリングだが、効果は大きく、そして好ましい。

まず音楽を再生せずにノイズキャンセリングの効果だけを確かめると、ノイズキャンセリング一般と同じく主に中低域の騒音をぐっと弱めてくれる。そしてその弱められた騒音の音調に違和感が少ない。音量そして音圧感を弱めつつも自然な音調だ。

騒音の音調などどうでもよいと思うかもしれない。しかしノイズキャンセリングヘッドホンを音楽再生なしで純粋に静かな環境を得るために使うユーザー、使う場面というのもある。その際には「違和感のある静かさ」だと落ち着かなかったり疲れたりするかもしれない。このモデルならその心配は少なそうだ。どこまでが意図したものかわからないが、音響に長らく且つ真摯に打ち込んできたゼンハイザーらしいノイズキャンセリングと感じる。

Bluetoothについては、接続の安定性などは様々な環境で長期継続して利用しないと良し悪しを判断できないのでそこは保留する。しかし、今回の数日の試聴期間においては接続切れや音切れは発生しなかった。前述のように、ゼンハイザーにはコンシューマー向けのみならずステージ用ワイヤレスまでワイヤレス技術の蓄積があり、そこは信頼に足るだろう。

電源ONにするとBluetooth接続が始まる

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