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【特別企画】アスリートに訴える高機能/スタイリッシュモデル

走って試した! Jaybirdのスポーツ用Bluetoothイヤホン「Freedom Wireless」

公開日 2016/10/05 10:10 山本 敦
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メリハリの利いたパワフルなサウンド。骨太なベースがスポーツにぴったり

それではFreedom Wirelessのサウンドを聴いてみよう。スマホにペアリングして、近所のジョギング用トラックがある公園でゆっくりと走りながら実力をチェックした。

「Freedom Wireless」を装着してランニングをする山本氏

音のキャラクターは明るく元気。特定の帯域に偏りはなくバランスは整っているが、とにかくメリハリが効いている。音漏れが少なく、音楽のパワーがダイレクトに伝わってくる。6mm口径のダイナミックドライバーをフルに鳴らし切っている印象だ。

レベッカの『ラブ・イズCash』は、冒頭からベースのアタックが太くてしなやか。ボーカルがクリアでスピード感も出るので、ジョギングでペースが落ちてきても活力が刺激される。エレキやシンセサイザーの音が非常に色濃く鋭い。音像はまとまりがあってタイトだが、メロディがドンと前に勢いよく出てくる感じがスポーツシーンにピタリとはまる。

Freedom Wirelessを装着したところ

首の後ろに回したケーブルは、クリップで襟に固定するとより気にならない

ビージーズの『How Deep Is Your Love』では甘いボーカルの余韻と、しっとりとしたエレキピアノのハーモニーが、夕暮れ時のジョギングに何とも言えない高揚感を与えてくれた。ボーカルの滑舌が良く、歌に込めた熱っぽい感情が伝わってくる。ピアノは高域の抜けが良く、余韻が爽やかに突き抜ける。バンドの定位感が安定していて、やはり音場はタイトにまとめこむ。少し派手めだが、元気になれる楽しいサウンドだ。

スヌープ・ドッグの『Signs』では骨太なベースが炸裂する。ダブつくことなく弾けるベースラインはジョギングには最高のペースメーカーになる。ボーカルはボディラインがしっかりしていて、歯切れのよいラップも気持ちいい。ブラスのハイトーンも煌びやか。ドラムスのハイハットやシンバルも音の粒立ちがいい。ミラーボールがキラリと輝くクラブの情景が目に浮かぶ。

特筆できるアプリの実用性の高さ。3ボタンリモコンも操作しやすい

リモコンのボタンは、通常の3ボタンマイクと操作の割り当てが少し違う。中央のボタンが再生/一時停止や通話の応答、電源のON/OFFなどに使われるのは同じだが、その両サイドのボタンを「短くクリックする」とボリュームのアップダウン、「1秒長押し」で曲送りになる点が本機ならでは。曲送りの方は最初、感覚がつかみにくく感じるかもしれないが、1秒長押しするとブザーが鳴って知らせてくれるので、実はマルチクリックよりもミスなく操作できる。

音質はアプリから、かなり自在にカスタマイズできる。アスリートがオススメするプリセットも、スポーツシーンらしく低域のリズムを引き立てたり、アップテンポなビートとともに体を動かしやすいチューニングが揃っている。バラード曲のボーカルにゆったり浸りたい時に最適なプリセットも見つかる。

iPhone 7と組み合わせて試聴を行った

実際にアプリを使っていると、アプリに雑多な機能をひたすら盛り込むのではなく、スポーツと音楽を快適に楽しむための機能だけを選んで搭載していることがわかる。グラフィカルで操作性の良いUIにも好感が持てるので、普段の音楽リスニングにも活用したくなる。

今回筆者はイヤーフィンを着けて走ってみたが、確かに装着感は軽快で耳元の安定感がよい。フィン自体が柔らかくしなるので、長く身に着けていても耳が痛くなったり不快感を感じることもなかった。また、ケーブルをTシャツにクリップするだけで、タッチノイズもほとんど感じなかった。

次ページアプリの完成度も高い。単体で音楽再生が楽しめるスマートウォッチとも好相性

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