【特別企画】注目イヤホン × 10万円以下のDAP 3機種
DynamicMotionの同軸2Wayハイブリッドイヤホン「DM200H」を、人気DAP3機種で聴く
■音抜けがよくフラットな音色。情報量に裏打ちされた解像感を備える
DM200Hを用意した3つのプレーヤーで聴いて感じたのは、音抜けが良くフラットな音色を備えている点だ。中高域は特定の帯域が強調されたような派手な音ではなく、正確なトーンバランスを持っていて、パッと聴いた最初の印象も良い。低域は少々強めだがローエンドは伸びている。解像度も高いが、高域を持ち上げたような見せかけのものではなく、豊かな情報量と高い密度感から得られたものだ。DM200Hの音色をスピーカーで例えるなら、モニター的要素と音楽性の高さを両立したハイエンドライクの音と言って良い。
そしてその機構から予想通り、サウンドステージの表現力やボーカルなどの定位は抜群に良い。センターにコンパクト定位する音、頭内中央に広めに定位する音、左右に散らばる音、その関係性が明瞭に描き出されていて驚いた。一つ気がついたのは、音の濁りの原因となる付帯音があまり聞こえないことだ。これは優れたハウジングの設計とドライバーの相互干渉の少なさによるものだろう。
上下方向のレンジも広く、これを単発のダイナミックドライバーで達成したらかなり難しいはずだ。2種類のドライバーを同軸配置できたメリットは、この価格帯でワイドレンジと素晴らしい定位を実現できたことである。おかげで録音エンジニアがコンソール上で意図した音調や音場の表現が、イヤホンとして高いレベルで再現可能になった。また、ワイドレンジでサウンドステージの表現力に長けているハイレゾ音源の良さを十分に聴くこともできる。
ここからは3機種のDAPと組み合わせてそれぞれに感じた音調的な印象を曲別に紹介していこう。
■組み合わせ1
Astell&Kern「AK70」¥OPEN(予想実売価格69,800円前後)
Astell&Kernの「AK70」は、エントリーモデルながら上位モデルと同じシーラス・ロジック製DACチップ「CS4398」をシングル構成で搭載。ディスクリート構成のヘッドホンアンプやUSBデジタル出力なども備える。デザインも最新世代AKシリーズを踏襲しており、コストパフォーマンスに優れたDAPだ。PCMは192kHz/24bit(384kHz/32bitまでのダウンコンバート再生に対応)、DSDは最大5.6MHz (PCM変換再生)までに対応する。
・fripSide「Run into the light」(MP3 320kbps)
一聴して解像度の高さを感じる。楽曲全体に軽快さと躍動感があり、クリアな音色で高域も伸びている。低域レンジは無理に広げていない印象で、キレは良い。ボーカルはコンパクトに定位して前に出てくる。
・RADWIMPS「前々前世[movie ver.]」(FLAC 44.1kHz/16bit)
この楽曲も解像度の高さとクリアな音色が印象的だ。音が団子にならずに、しっかりと分離して聞こえるのは「AK70」と「DM200H」を組み合わせた再生能力が高いことを証明している。ボーカル定位も自然で位相が整っており、一回り大きなボディのイヤホンで聴いているような余裕さえ感じる音だ。
・宇多田ヒカル「道」(FLAC 96kHz/24bit)
ハイレゾらしいクリアで解像度の優れた音だ。ボーカルは全面的に前に出てくるが、少々平面的に聴こえる。もう少しバックミュージックとメリハリをつけたい。バスドラムの制動力はかなりのもの。本機との組み合わせは、低域に制動力があり、中高域とのつながりも良好で、音色的な相性が良いと感じた。
DM200Hを用意した3つのプレーヤーで聴いて感じたのは、音抜けが良くフラットな音色を備えている点だ。中高域は特定の帯域が強調されたような派手な音ではなく、正確なトーンバランスを持っていて、パッと聴いた最初の印象も良い。低域は少々強めだがローエンドは伸びている。解像度も高いが、高域を持ち上げたような見せかけのものではなく、豊かな情報量と高い密度感から得られたものだ。DM200Hの音色をスピーカーで例えるなら、モニター的要素と音楽性の高さを両立したハイエンドライクの音と言って良い。
そしてその機構から予想通り、サウンドステージの表現力やボーカルなどの定位は抜群に良い。センターにコンパクト定位する音、頭内中央に広めに定位する音、左右に散らばる音、その関係性が明瞭に描き出されていて驚いた。一つ気がついたのは、音の濁りの原因となる付帯音があまり聞こえないことだ。これは優れたハウジングの設計とドライバーの相互干渉の少なさによるものだろう。
上下方向のレンジも広く、これを単発のダイナミックドライバーで達成したらかなり難しいはずだ。2種類のドライバーを同軸配置できたメリットは、この価格帯でワイドレンジと素晴らしい定位を実現できたことである。おかげで録音エンジニアがコンソール上で意図した音調や音場の表現が、イヤホンとして高いレベルで再現可能になった。また、ワイドレンジでサウンドステージの表現力に長けているハイレゾ音源の良さを十分に聴くこともできる。
ここからは3機種のDAPと組み合わせてそれぞれに感じた音調的な印象を曲別に紹介していこう。
■組み合わせ1
Astell&Kern「AK70」¥OPEN(予想実売価格69,800円前後)
Astell&Kernの「AK70」は、エントリーモデルながら上位モデルと同じシーラス・ロジック製DACチップ「CS4398」をシングル構成で搭載。ディスクリート構成のヘッドホンアンプやUSBデジタル出力なども備える。デザインも最新世代AKシリーズを踏襲しており、コストパフォーマンスに優れたDAPだ。PCMは192kHz/24bit(384kHz/32bitまでのダウンコンバート再生に対応)、DSDは最大5.6MHz (PCM変換再生)までに対応する。
・fripSide「Run into the light」(MP3 320kbps)
一聴して解像度の高さを感じる。楽曲全体に軽快さと躍動感があり、クリアな音色で高域も伸びている。低域レンジは無理に広げていない印象で、キレは良い。ボーカルはコンパクトに定位して前に出てくる。
・RADWIMPS「前々前世[movie ver.]」(FLAC 44.1kHz/16bit)
この楽曲も解像度の高さとクリアな音色が印象的だ。音が団子にならずに、しっかりと分離して聞こえるのは「AK70」と「DM200H」を組み合わせた再生能力が高いことを証明している。ボーカル定位も自然で位相が整っており、一回り大きなボディのイヤホンで聴いているような余裕さえ感じる音だ。
・宇多田ヒカル「道」(FLAC 96kHz/24bit)
ハイレゾらしいクリアで解像度の優れた音だ。ボーカルは全面的に前に出てくるが、少々平面的に聴こえる。もう少しバックミュージックとメリハリをつけたい。バスドラムの制動力はかなりのもの。本機との組み合わせは、低域に制動力があり、中高域とのつながりも良好で、音色的な相性が良いと感じた。