【特別企画】VGP2017イヤホン部門で金賞受賞
あの高コスパイヤホンがワイヤレスに! 新ブランドGLIDiCの“Sound Air”「WS-5000」「WS-3000」を聴く
■5,000円以下のエントリー機の決定版「Sound Air WS-3000」
GLIDiCが投入したもう一つのワイヤレスイヤホンが「Sound Air WS-3000」だ。まずこの製品で語るべきは価格で、Bluetoothイヤホンとしても安価な実売価格4,600円程度と、まさしくワイヤレス入門機と呼ぶべきモデルだ。
製品コンセプトは、VGP2017とVGP2016で2年連続金賞を受賞した2,000円台クラスの高音質イヤホン「SE-1000」をイヤホン部に採用し、レシーバーを付けてワイヤレス化したモデル。イヤホン部の設計は「SE-1000」と同じ高磁力ネオジウムによる8mmマグネット採用のドライバーとアルミハウジングで、ケーブル部分には新たに左右の音のセパレーションを向上させる4芯独立構造を採用している。
新たに採用されたレシーバー部は、ボリュームと電源/ペアリング用のボタンを搭載したシンプルな設計ながら、背面にはクリップが取り付けられ衣服やバッグなどに取り付けて使えるタイプ。特に、レシーバーの先端部がくぼみ、クリップの先が外に開いた作りなど、細かな配慮が行き届いている。
Bluetoothイヤホンとしての仕様は、エントリークラスの製品ながらAACコーデック対応で、iPhoneとの組み合わせでは最高音質で接続できる。また本機もiOSとの接続ではバッテリー残量表示も可能だ。
WS-3000もiPhone 7と組み合わせ音楽を聴いてみる。まず驚いたのは、実売5,000円以下のワイヤレスイヤホンとしては十二分に音質を語れるクオリティに達していることだ。基本的な音質は、SE-1000に近い、中域にエネルギーを集中させつつボーカルの帯域をクリアに音を出すサウンド。宇多田ヒカルの『花束を君に』を聴くと、ボーカルの声を鮮明に鳴らした上で音空間のスケールもしっかりと生み出す。低音にはこのクラスとしてはとても深みのある鳴りでボリューム的にも十分。
RADWIMPSの『前前前世(movie ver.)』を聴いても、男性ボーカルの声の鳴りのクリアさは文句なし。エレキギターはアタックが強烈で、音情報を確かに鳴らすチューニングが聴ける。他ジャンルを聴いても、特に中域の音の厚みある表現と空間の広がりのバランスは、エントリーのイヤホンとして実によく出来ている。
実売5,000円以下のBluetoothイヤホンは製品による当たり外れが大きいが、WS-3000はレシーバーの設計、そしてサウンドチューニングまで、異例なほど細部までよく作り込まれた大当たりのモデルと言える。iPhone 7をきっかけに、まずワイヤレスイヤホンを使い始めたい人にオススメしたい入門モデルの決定版だ。
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(特別企画 協力:ソフトバンクコマース&サービス)