【特別企画】防音工事会社アコースティックラボ主催イベントを記者が取材
音がいい部屋構築のポイントは「中低音の残響時間」。試聴会「Acoustic Audio Forum」密着レポート
「あのコンサートホールはやっぱり音がいい」
「演奏はよかったんだけど会場の音がイマイチだったね」
音楽ファンがそんな会話をすることが珍しくないことと同様に、趣味のオーディオにとっても“部屋の響き”はとても重要だ。この“部屋の響き”のなかでも特に“残響時間”にフィーチャーした試聴会「第38回Acoustic Audio Forum」が開催された。
■オーディオルームに最適な残響時間とは?
試聴会の主催は、防音工事会社のアコースティックラボ。自身も熱心なオーディオファンである代表の鈴木氏を中心に、オーディオに理解の深いスタッフ陣が集まり、オーディオファン向けの物件を多数手がけている会社だ。加えて、プロのミュージシャンやエンジニアが使う音楽スタジオも多く手がけており、音楽関係の防音工事について豊富なノウハウを持っている。
そんな同社が毎月定期的に開催しているのが、このAcoustic Audio Forum。同社が作った“音がいい”モデル試聴室を会場に、実際の音出しデモとともに様々なノウハウを体験できるイベントだ。
“フォーラム”と銘打たれているように、主催者から参加者への一方通行ではない点も本イベントの特徴のひとつ。イベント中や休憩中に参加者から熱心な質問が出るシーンもたびたび見られる(実際、記者も取材に訪れた身でありながら、参加者の方々とともに質問やコメントを発言させてもらうこともあった)。
そして今回のテーマは、「残響時間とその周波数特性を考える」。部屋の残響時間(吸音具合)でオーディオの音質がどのように変化するのかを考えようというものだ。
同社代表の鈴木氏は「建物によって構造が違って音の響き方も違う。では、オーディオルームを作る際にはどうしたらよいのかを考えようというのが今回の趣旨だ」と説明した。
■同社防音室が“音がいい”理由
前述のように、イベントの会場は同社が作ったモデル試聴室。オーディオ的な音質に配慮した縦・横・天井高の比率を採用した上で、コンクリートの浮床構造、間柱の間にモルタルをつめることで厚く密度の濃い壁、幾重にもクラスターボードを重ねた天井など、重くしっかりした構造にしている。しっかり重くて振動の悪影響を受けないようにするというのはオーディオ機器にも通じる思想が興味深い。
鈴木氏は、こうした特徴に加えて「中低域の残響時間を一般的な住宅の部屋よりも長くとった部屋にしている」と説明。「この部屋の吸音率は0.2ほどで、少しライブ気味に作られている」と続けた。
「演奏はよかったんだけど会場の音がイマイチだったね」
音楽ファンがそんな会話をすることが珍しくないことと同様に、趣味のオーディオにとっても“部屋の響き”はとても重要だ。この“部屋の響き”のなかでも特に“残響時間”にフィーチャーした試聴会「第38回Acoustic Audio Forum」が開催された。
■オーディオルームに最適な残響時間とは?
試聴会の主催は、防音工事会社のアコースティックラボ。自身も熱心なオーディオファンである代表の鈴木氏を中心に、オーディオに理解の深いスタッフ陣が集まり、オーディオファン向けの物件を多数手がけている会社だ。加えて、プロのミュージシャンやエンジニアが使う音楽スタジオも多く手がけており、音楽関係の防音工事について豊富なノウハウを持っている。
そんな同社が毎月定期的に開催しているのが、このAcoustic Audio Forum。同社が作った“音がいい”モデル試聴室を会場に、実際の音出しデモとともに様々なノウハウを体験できるイベントだ。
“フォーラム”と銘打たれているように、主催者から参加者への一方通行ではない点も本イベントの特徴のひとつ。イベント中や休憩中に参加者から熱心な質問が出るシーンもたびたび見られる(実際、記者も取材に訪れた身でありながら、参加者の方々とともに質問やコメントを発言させてもらうこともあった)。
そして今回のテーマは、「残響時間とその周波数特性を考える」。部屋の残響時間(吸音具合)でオーディオの音質がどのように変化するのかを考えようというものだ。
同社代表の鈴木氏は「建物によって構造が違って音の響き方も違う。では、オーディオルームを作る際にはどうしたらよいのかを考えようというのが今回の趣旨だ」と説明した。
■同社防音室が“音がいい”理由
前述のように、イベントの会場は同社が作ったモデル試聴室。オーディオ的な音質に配慮した縦・横・天井高の比率を採用した上で、コンクリートの浮床構造、間柱の間にモルタルをつめることで厚く密度の濃い壁、幾重にもクラスターボードを重ねた天井など、重くしっかりした構造にしている。しっかり重くて振動の悪影響を受けないようにするというのはオーディオ機器にも通じる思想が興味深い。
鈴木氏は、こうした特徴に加えて「中低域の残響時間を一般的な住宅の部屋よりも長くとった部屋にしている」と説明。「この部屋の吸音率は0.2ほどで、少しライブ気味に作られている」と続けた。