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ShureイヤホンをLightning対応に! DAC/アンプ搭載リケーブル「RMCE-LTG」レビュー

公開日 2017/05/12 10:09 山本 敦
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映画『シン・ゴジラ』のサウンドトラック『シン・ゴジラ劇伴音楽集』から、歌曲の「Who will know (24_bigslow)/悲劇」を聴く。声の線は細くしなやかだが、芯が強くたっぷりとした潤いがある。RMCE-LTGとSEシリーズの組み合わせで、今まで感じたことのなかったバイタリティが伝わってきた。分離感の自然な音場が、高く広く縦横無尽に展開する。ソプラノのハイトーンが爽やかな余韻を残し、静寂の中に散華していく。中低域は、SE535の持ち味である厚みと迫力が失われることなく、RMCE-LTGと組み合わせることで、パンチ力がよりスムーズに押し出されるように感じた。

続いて、iPhone 5sとShureのイヤホン「SE215m+ Special Edition」を用意して、アナログイヤホン端子仕様のRMCEケーブルとLightning対応のRMCE-LTGを聴き比べた。

ダイナミック型の「SE215m+ Special Edition」は、標準添付されるアナログイヤホン端子のケーブルと聴き比べてみた

まずRMCE-LTGから、Apple MusicでMisiaのアルバム「星空のライヴ II Acoustic Live in Okinawa」の『Everything』を聴く。やはり解像感と空間表現が両者の間で大きな差として現れる。ボーカルの声のビブラートがより生々しくて立体的で、音像との距離が肉迫してきて緊張感が高まる。RMCE-LTGの音はS/Nがとても高いので、エレキピアノやアコースティックギターの生音もフォーカスの鮮鋭感が上がって、よりグンと前に張り出してくるような感覚がある。

ダイナミック型のSE215が持つ滑らかで一体感のあるサウンドの特徴も、iPhoneとRMCE-LTGが出会ってその長所がさらに強く引き出されるように感じる。かたや、アナログのRMCEケーブルのゆったりとしたやわらかな余韻の魅力も捨てがたい。その差はかなり明確に表れるので、SEシリーズのユーザーなら一度はRMCE-LTGをご自身のイヤホンに装着して試してもらいたいと思う。



ケーブルのハンドリングも上々だ。SEシリーズに付属する通常のイヤホンケーブルよりも径は太く、ケブラー製の被覆に包まれてがっちりとしているが、スマートに取り回せる柔軟性は損なわれていない。リモコンはボタン操作に対する反応が機敏で、通話にも素速く応答できる。

マイクによる音声通話も高品質に仕上げているところは、さすがShureだ。通話相手にもノイズの少ないクリアな声を届けることができた。そして耳元は使い慣れたSEシリーズの装着感がそのまま得られる。イヤホン端子の有無にかかわらず、全てのiOSデバイスユーザーにこの快適なリスニング体験をおすすめしたい。

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