【特別企画】AF180のサウンドもチェック
AUDIOFLYの6ドライバーIEM「AF1120」を聴く ー 独自のアプローチで音楽再生を追求
もうひとつ、AF1120ならではの特徴となるのが着脱式ケーブル。伝送中に電磁波ノイズ混入を防止する独自の「AudioflexSL TwistCable」を採用しており、導体にはシルバー素材を用いている。外皮部には、ナイロンの7倍の強度を持つという耐久性に優れたCORDURA素材が使用されている。
ちなみにAF1120をはじめとするAFシリーズでは着脱式ケーブルにMMCXコネクターを採用しているが、アウターケース部分に凹凸を設けた特殊形状にすることで、くるくると回転してしまうことのない、しっかりとした固定を実現している。その代わりとして、市販のリケーブルは利用できないものが多いので、あらかじめ注意されたい。
■モニターライクな再現力と聴き心地の良さを兼ね備えたAF1120
さて、実際のサウンドはというと、モニターライクでストレートな抑揚表現を基本としている。その一方で、一般的なモニターイヤホンとは異なる個性の音色を備えていることも特徴と言える。カリッカリの尖った音ではなく、全体的に聴きやすい、耳触りの良いジェントルなサウンドにまとめられているのだ。
男性ヴォーカルも女性ヴォーカルもしっかりと前に出てくるのだが、その歌声は心地よく、いつもより優しげな印象に感じられる。演奏は正確なステレオイメージを展開すると同時に、アンビエント感が強めで、心地よい響きを持ち合わせている。こういったキャラクターからも、モニターイヤホンとしてはステージ用または最終チェック用といった使い方を想定していると感じる。だからこそ、リスニング用としての使い心地はとても良い。リラックスして音楽に浸ることができるイヤホンという印象を持った。
ちなみに筆者の場合は、イヤーチップにシリコンチップを用いた場合には帯域バランスにややクセが出るように感じたのだが、これをとトリプルフランジに替えてみると相性がバッチリで、音のリアリティがさらに増した。
■王道のモニターサウンドにAUDIOFLY流の聴きやすさも加えた「AF180」
今回は、AUDIOFLYのモニターイヤホンのサウンドキャラクターを知るために、AFシリーズの従来のトップエンドである「AF180」の音も確認した。こちらの製品は4BAドライバー搭載モデルで、着脱式ケーブルはファブリック表皮のAudioflexケーブルを採用している。
モニターらしいサウンドキャラクター、という意味ではAF180の方がイメージに合うかもしれない。ヴォーカルはもちろん、ギターなどのフロントラインはキレの良いサウンドを奏で、リズム系も自然に広がる。アンビエント成分が一般的なモニター系イヤホンよりもやや強めだが、それがAF180をモニター調ながらも聴き心地のよいサウンドにまとめ上げていると言える。その一方で、解像度の高さや音のキレの良さなどはモニターそのものというイメージで、プロユースの現場でも活用できそうだ。
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“Built for Music”というコンセプトを掲げるAUDIOFLYは、モニターイヤホンにおいても音楽リスニングを念頭に置いた独自のチューニングを行っているようだ。それが上述のような、聴き心地の良さ、疲れの少ないサウンドキャラクターも兼ね備えたAUDIOFLY流モニターイヤホンの特徴に繋がっている。このサウンド、いちど気に入れば大いに重宝してくれるはずだ。
(野村ケンジ)
特別企画 協力:ローランド株式会社
ちなみにAF1120をはじめとするAFシリーズでは着脱式ケーブルにMMCXコネクターを採用しているが、アウターケース部分に凹凸を設けた特殊形状にすることで、くるくると回転してしまうことのない、しっかりとした固定を実現している。その代わりとして、市販のリケーブルは利用できないものが多いので、あらかじめ注意されたい。
■モニターライクな再現力と聴き心地の良さを兼ね備えたAF1120
さて、実際のサウンドはというと、モニターライクでストレートな抑揚表現を基本としている。その一方で、一般的なモニターイヤホンとは異なる個性の音色を備えていることも特徴と言える。カリッカリの尖った音ではなく、全体的に聴きやすい、耳触りの良いジェントルなサウンドにまとめられているのだ。
男性ヴォーカルも女性ヴォーカルもしっかりと前に出てくるのだが、その歌声は心地よく、いつもより優しげな印象に感じられる。演奏は正確なステレオイメージを展開すると同時に、アンビエント感が強めで、心地よい響きを持ち合わせている。こういったキャラクターからも、モニターイヤホンとしてはステージ用または最終チェック用といった使い方を想定していると感じる。だからこそ、リスニング用としての使い心地はとても良い。リラックスして音楽に浸ることができるイヤホンという印象を持った。
ちなみに筆者の場合は、イヤーチップにシリコンチップを用いた場合には帯域バランスにややクセが出るように感じたのだが、これをとトリプルフランジに替えてみると相性がバッチリで、音のリアリティがさらに増した。
■王道のモニターサウンドにAUDIOFLY流の聴きやすさも加えた「AF180」
今回は、AUDIOFLYのモニターイヤホンのサウンドキャラクターを知るために、AFシリーズの従来のトップエンドである「AF180」の音も確認した。こちらの製品は4BAドライバー搭載モデルで、着脱式ケーブルはファブリック表皮のAudioflexケーブルを採用している。
モニターらしいサウンドキャラクター、という意味ではAF180の方がイメージに合うかもしれない。ヴォーカルはもちろん、ギターなどのフロントラインはキレの良いサウンドを奏で、リズム系も自然に広がる。アンビエント成分が一般的なモニター系イヤホンよりもやや強めだが、それがAF180をモニター調ながらも聴き心地のよいサウンドにまとめ上げていると言える。その一方で、解像度の高さや音のキレの良さなどはモニターそのものというイメージで、プロユースの現場でも活用できそうだ。
“Built for Music”というコンセプトを掲げるAUDIOFLYは、モニターイヤホンにおいても音楽リスニングを念頭に置いた独自のチューニングを行っているようだ。それが上述のような、聴き心地の良さ、疲れの少ないサウンドキャラクターも兼ね備えたAUDIOFLY流モニターイヤホンの特徴に繋がっている。このサウンド、いちど気に入れば大いに重宝してくれるはずだ。
(野村ケンジ)
特別企画 協力:ローランド株式会社