「JOYSOUND MAX 2」開発者に聞く
「ハイレゾカラオケ」で “歌い心地” は本当に良くなるか? 実際に体験してきた
エクシングが発表した、業界初の“ハイレゾカラオケ”「JOYSOUND MAX 2」(関連ニュース)。「マイク音の応答性がハイレゾ化によって速くなり、歌い心地が向上する」とはどういうことなのか? さっそく同社を取材して開発スタッフに話を聞くとともに、実際にハイレゾカラオケを体験してきた。
まず本機でのハイレゾとは、マイクからの音声入力を192kHz/24bitで処理することを指す。音楽そのものは非ハイレゾのものをアップコンバートしている。「マイク音の応答性がハイレゾ化によって速くなり歌い心地が向上する」と同社サイトで説明している……のだが、これ以上の詳細は述べられておらず、イマイチ全容がつかめない。
本機の開発に携わった商品企画部 オーディオビジュアル戦略G グループ長の楯 直樹氏は、カラオケの「歌い心地の良さ」を高めるには、2つの大きな要素があると語る。一つは「レイテンシー(遅延)の小ささ」、もう一つは「声の力強さ」なのだという。
ニュースで紹介した「ハイレゾ化によって応答が速くなる」という説明は、この遅延の小ささのことを指しているようだ。実際、これまでの「JOYSOUND MAX」に比べ、新機種の「JOYSOUND MAX 2」では遅延が約4分の1になっているとのことだ。つまりそれだけ速く声が返ってくることになる。
遅延が小さくなると、歌いやすさはどう向上するのか。「カラオケでの歌いやすさというのは、歌っている人がマイクに声を入れて、それが気持ちよく返ってくるかです」と楯氏。「音の返りに遅れがないことはもちろん、返ってくる音がクリアに聞き取れることで気持ちよく歌えます」と語る。
ただここで疑問なのは、なぜハイレゾになると遅延が小さくなるのか、ということ。 これに対して楯氏は「ハイレゾ化のためにDSPの性能を上げたことが大きい」と説明する。つまりハイレゾ化したから遅延が小さくなったのではなく、ハイレゾデータも処理できるようDSPの性能を上げた結果として、遅延が小さくなったということのようだ。
「カラオケのコマンダー(アンプ/プレーヤー部)内部では、マイクからの歌声をAD処理し、そこで様々な処理を行ったのち、DA変換してスピーカーから出力しています。このあいだの処理時間は短いほうがもちろん遅延は小さいのですが、処理時間を短くしすぎると音切れにつながってしまいます」と楯氏は説明。「今回の新機種では音切れなく処理時間を短くする性能を実現しました」と続ける。
まず本機でのハイレゾとは、マイクからの音声入力を192kHz/24bitで処理することを指す。音楽そのものは非ハイレゾのものをアップコンバートしている。「マイク音の応答性がハイレゾ化によって速くなり歌い心地が向上する」と同社サイトで説明している……のだが、これ以上の詳細は述べられておらず、イマイチ全容がつかめない。
本機の開発に携わった商品企画部 オーディオビジュアル戦略G グループ長の楯 直樹氏は、カラオケの「歌い心地の良さ」を高めるには、2つの大きな要素があると語る。一つは「レイテンシー(遅延)の小ささ」、もう一つは「声の力強さ」なのだという。
ニュースで紹介した「ハイレゾ化によって応答が速くなる」という説明は、この遅延の小ささのことを指しているようだ。実際、これまでの「JOYSOUND MAX」に比べ、新機種の「JOYSOUND MAX 2」では遅延が約4分の1になっているとのことだ。つまりそれだけ速く声が返ってくることになる。
遅延が小さくなると、歌いやすさはどう向上するのか。「カラオケでの歌いやすさというのは、歌っている人がマイクに声を入れて、それが気持ちよく返ってくるかです」と楯氏。「音の返りに遅れがないことはもちろん、返ってくる音がクリアに聞き取れることで気持ちよく歌えます」と語る。
ただここで疑問なのは、なぜハイレゾになると遅延が小さくなるのか、ということ。 これに対して楯氏は「ハイレゾ化のためにDSPの性能を上げたことが大きい」と説明する。つまりハイレゾ化したから遅延が小さくなったのではなく、ハイレゾデータも処理できるようDSPの性能を上げた結果として、遅延が小さくなったということのようだ。
「カラオケのコマンダー(アンプ/プレーヤー部)内部では、マイクからの歌声をAD処理し、そこで様々な処理を行ったのち、DA変換してスピーカーから出力しています。このあいだの処理時間は短いほうがもちろん遅延は小さいのですが、処理時間を短くしすぎると音切れにつながってしまいます」と楯氏は説明。「今回の新機種では音切れなく処理時間を短くする性能を実現しました」と続ける。