帰ってきたアニメ視聴企画
『君の名は。』ブルーレイを観たAKG担当者「ヘッドホンでアニメはいいぞ」
押野:あとはバスケで揺れるところなども捨てがたい。
石原:ページまたぎで、欲をだだ漏れにしないで。
押野:『君の名は。』って普通に観ても面白いですけど、これまでの新海監督の作品を観てきたら、感動がさらに増す気がするんですよ。桜が咲いているあたり、「このタイミングで桜を見せるな!」となったり。
石原:ユキちゃん先生がいたり、世界観のつながりもありますよね。RADWIMPSの音楽もすごく効果的だと思います。公開中から何回か忘れたくらい観ていますが、最初は「音楽が多いな」と感じたんです。でも、観終わって、サントラも聴いて、また観て、とやっているうちにもう無くてはならない存在になりました。
押野:そういった音楽を良い音で聴けるというのも、良いヘッドホンを使っての映像鑑賞のメリットのひとつですね。では、せっかくなのでUHD BDを再生します。
石原:なるほどね・・・!
〜〜〜 2時間後 〜〜〜
押野:最初に「なるほどね」と言ったきり、ほぼ無言で最後まで観てしまいましたね…。
石原:いや、結果的には本当に観に来ただけになりましたけど、実際これは凄いですよ! はじまって数秒でもう凄いです。瀧と三葉の語りがハッキリ聴こえるんですが、そのリアルさったらないですよ! 三葉が瀧に呼びかける声がするシーンがありますけど、そこなんかも引き込まれますね。覚えてる、瀧君・・・?
押野:瀧君じゃなくて押野です。やっぱり、声の聴こえ方は明らかに良くなりますね。ヘッドホンをしていて気付いたのは、カタワレ時のシーン、山の上のひらけた場所なので、風が「ゴーッ」って吹いている音がしているんです。これ、テレビだとかなり音量を上げないと鳴っているのが分かりませんでした。そうすると音量レベルは壁ドンされるくらいに…
石原:ヘッドホンだと新しい発見がありますよね。三葉が髪をくくる紐が仕舞われている引き出しをひいたら、なかに入っているものが少し転がってカラカラと音がすること、初めて知りました。三葉の暮らす田舎の朝と、瀧の暮らす都会の朝では聴こえてくる音が違うことも印象に残ります。
押野:そういった違いが聴き取れるのは、本当に楽しいですよね。もちろん朝と夜でも音が違うんですが、現実の当たり前が再現されているから、世界観に入りやすいんだと分かりました。あと、口噛み酒のシーンあるじゃないですか・・・。
石原:僕もそこはかなり耳を澄ませました・・・。そう、咀嚼音が・・・。
押野:(喋ったことはキモ過ぎてカットされました)。
石原:Q701は、純正のリケーブル「C200」で音の違いを楽しむことができるんですよ。リケーブルは低音を増強する、といった音を変化させるタイプもありますが、このC200は全体的にグレードアップさせる、というものになります。Q701のAKGサウンドそのままに、解像度などそれぞれの再生能力を2レベルくらいアップさせる感じですね。
押野:ちょっと試していいですか? ・・・本当だ、さっきよりも音が滑らかで、もっと聴き取りやすくなってる! どの音も分離が良くハッキリするから、大人数で話しているような場面の、モブの台詞まで聴き取れます。でも聴こうとすれば聴こえるという感じで、あくまでバランスは崩れていないから内容に集中できる。これほど変わるものなんですね。
石原:AKGのリケーブルは、新しくヘッドホンを買うとなると大きな出費になるし、でも今のAKGヘッドホンから少し良くしたい、といった方にオススメですね。コストパフォーマンスは大きいと思います。
押野:N60NCでも観てみましょう。今度は全篇じゃなくて、一部だけ。
石原:ノイズキャンセリング、相性バッチリです! 部屋のエアコンの音とか、静かな場面だと気になってしまいますが、もともとヘッドホンではそこはかなり緩和されます。N60NCでは完全に聴こえなくなりますね。例えばカタワレ時で瀧と三葉の2人だけで会話するところ、外から人の話し声がしたら興ざめしますし、外界を遮断したいですよね? N60NCならできます。
押野:僕は泣けるシーンとか、絶対に邪魔されたくないのでノイズキャンセリングはめちゃくちゃメリットを感じますね。機能をオンにしても、音のバランスなどが変わらないのも嬉しいです。作品の音しか聴こえないって、ちょっと別次元の体験ですね。
石原:総合的な再生能力という意味では、Q701が上になると思います。ですが、N60NCが劣っているということではなく、それぞれの利点があり、好みで選んでいただくのが一番ですね。あとはN60NCには「N60NC WIRELESS」というBluetooth接続のワイヤレスタイプがあります。
押野:最近はテレビやプレーヤーにBluetoothの送信機能を持つものもありますし、タブレットやスマートフォンで配信作品を再生する場合なんか、ワイヤレスだと便利ですよね。
石原:ちょっと飲み物を取りに行きたい、みたいな一時停止するほどじゃなくヘッドホンを外すのも面倒、といった時にはワイヤレスの恩恵を感じますね。
押野:ヘッドホンを着けているということを、意識する瞬間が減りますよね。では最後に、サントラもQ701で聴いてみましょう。まずはハイレゾから。
石原:Q701はハイレゾ対応を謳ったモデルではないんですが、CDクオリティとの違いはしっかり感じられますね。それに映像と音楽鑑賞のどちらにも言えることですが、聴き疲れのしない音作りなので、長時間のリスニングにも向いています。
押野:スタジオモニターはフラットにする分だけ面白みがなく感じられる、という意見もありますが、Q701は音楽を楽しく聴くことができますね。リケーブルC200に変更した方は、各楽器が一段と聴き分けらるようになりました。ギターのエフェクトや、ベースの余韻といった細かな要素も感じられ、まさにQ701がグレードアップしている印象です。
石原:レコードは、倍音の聴こえ方がやっぱりCDともハイレゾとも違いますね。「なんでもないや [movie edit.]」と「なんでもないや [movie ver.]」を2曲続けて聴くと、ちょっとした間があるじゃないですか。
押野:もう言いたいことが分かりました。レコードのその間、始まるタイミングも良いですし、針がレコードをなぞる音がするのもまた良いですね。得も言われぬ心地よさがあります。ヘッドホンとレコードの組み合わせ、かなりアリだと思うんですよね。
石原:サントラを聴くと、音楽が流れていたシーンを思い出すじゃないですか。それも、作品を楽しむことにつながると思いますし、良い音であればその分だけ没頭できるというか、余計なことを考えずに浸ることができます。ぜひ、AKGのヘッドホンで聴いてみてほしいと思います。
こうして、『君の名は。』を存分に楽しんだ石原さんは「次は何のアニメにする? それともゲーム?」と遊ぶ約束をして帰っていきました。これから自宅でも観るそうです。
取材を終えて思うのは「ヘッドホンでアニメはいいぞ」ということ。作品の世界に浸るということに、ヘッドホンは向いています。ただ、そのためには余計なことに気を取られてはいけません。AKGのヘッドホンは付け心地が良く、音も良い。ただただ作品に没頭できます。つまりヘッドホン=AKGでアニメ、オススメです。