【特別企画】連続レポート第1回
サエクの最高峰オーディオケーブル「STRATOSPHERE」を聴く ー 圧巻の分解能、空間再現力
■「SP-10」を加えると響きはよりピュアでリッチに。ローエンドの分解能は圧巻
スピーカーケーブル「SP-10」を接続し、さらに聴き込む。女性ヴォーカルではベースが一段と深く沈み、ピッチが太く、厚く聴こえる。ピアノの余韻は一層ゆったりとし、声はさらに前に迫り出す。余計な響きが濾過されたように感じられるのに、響きはよりピュアでリッチになったように感じられるのがSP-10の大きな魅力だ。特にこのスピーカーケーブルは、ハイレゾ的にいえば、周波数レンジよりもビット深度が上がったような点が特色だ。
ロックではベースがブリブリとパワフルに鳴り、実にゴキゲン。クラシックは収録されたホールの広さ、特に天井高が実感でき、ハーモニーが雄大に広がる。
私のシステムは、サエクコマースが輸入しているスウェーデンのSUPRA社のSWORD M6をバイワイヤリングで使用しているのだが、SP-10はシングル接続でも情報量の多さで勝る。特にローエンドの分解能は圧巻だ。
■SP-10のバイワイヤリング接続では、かつて体験したことのないようなリアルなサウンドに
それがSP-10のバイワイヤリング接続となると、S/Nのさらなる向上と、より深々としたダイナミックレンジの拡大がもたらされる。こんなリアリスティックなサウンドは、かつて経験したことがない。
女性ヴォーカルは音像定位が微動だにしない。フォルムの厚みが明晰に実感できる。先ほどのベースの質感では、ピックが弦に当たる瞬間のニュアンスがより鮮明だ。
エネルギーバランスの重心がさらに安定することによるのか、クラシックでもスケール感がさらに磐石。がっちりとした体幹、骨格を感じさせるバランスなのだ。ロックではギターのサスティーンの抜けがよく、同じボリュウム値なのにリズムがグッと際立つようで、音圧感が高まったように感じる。
◇
独自の理論を振りかざして高価にならざるを得ない根拠を並べ、それが最も正しい伝送理論だと主張する、説明にも無理があるような内外のメーカー製ケーブルが少なくない今日、ストラトスフィア・シリーズも確かに高価なケーブルではあるのだが、よっぽど信頼の持てる理屈、内容のケーブルであると私は思う。とにかく聴いてもらうしかない。私は太鼓判付きで推薦だ。
(小原由夫)
特別企画 協力:サエクコマース
スピーカーケーブル「SP-10」を接続し、さらに聴き込む。女性ヴォーカルではベースが一段と深く沈み、ピッチが太く、厚く聴こえる。ピアノの余韻は一層ゆったりとし、声はさらに前に迫り出す。余計な響きが濾過されたように感じられるのに、響きはよりピュアでリッチになったように感じられるのがSP-10の大きな魅力だ。特にこのスピーカーケーブルは、ハイレゾ的にいえば、周波数レンジよりもビット深度が上がったような点が特色だ。
ロックではベースがブリブリとパワフルに鳴り、実にゴキゲン。クラシックは収録されたホールの広さ、特に天井高が実感でき、ハーモニーが雄大に広がる。
私のシステムは、サエクコマースが輸入しているスウェーデンのSUPRA社のSWORD M6をバイワイヤリングで使用しているのだが、SP-10はシングル接続でも情報量の多さで勝る。特にローエンドの分解能は圧巻だ。
■SP-10のバイワイヤリング接続では、かつて体験したことのないようなリアルなサウンドに
それがSP-10のバイワイヤリング接続となると、S/Nのさらなる向上と、より深々としたダイナミックレンジの拡大がもたらされる。こんなリアリスティックなサウンドは、かつて経験したことがない。
女性ヴォーカルは音像定位が微動だにしない。フォルムの厚みが明晰に実感できる。先ほどのベースの質感では、ピックが弦に当たる瞬間のニュアンスがより鮮明だ。
エネルギーバランスの重心がさらに安定することによるのか、クラシックでもスケール感がさらに磐石。がっちりとした体幹、骨格を感じさせるバランスなのだ。ロックではギターのサスティーンの抜けがよく、同じボリュウム値なのにリズムがグッと際立つようで、音圧感が高まったように感じる。
独自の理論を振りかざして高価にならざるを得ない根拠を並べ、それが最も正しい伝送理論だと主張する、説明にも無理があるような内外のメーカー製ケーブルが少なくない今日、ストラトスフィア・シリーズも確かに高価なケーブルではあるのだが、よっぽど信頼の持てる理屈、内容のケーブルであると私は思う。とにかく聴いてもらうしかない。私は太鼓判付きで推薦だ。
(小原由夫)
特別企画 協力:サエクコマース