周辺機器との組み合わせなど
話題のUSBオーディオアクセサリー、パイオニア「DRESSING」の効果を様々な用途で検証
■APS-DR003をUSB DACとパソコンの間を結ぶUSBケーブルに入れて、ある/なしを比較
次に、最上位モデルであるAPS-DR003をUSB-DACとパソコンの間を結ぶUSBケーブルに入れて、ある/なしを比較した。
音質向上の傾向としてはAPS-DR002と同じだが、その向上の幅が若干大きくなる。井筒香奈江では、2本のスピーカーのセンター中央に出てくる音像が力強く、さらに前に出てくる印象だ。いいなと思ったのが、アリス=紗良・オットでピアノタッチの立体感が上がることだ。サウンドステージの奥行きもわずかだが深くなる。これらにより、楽曲の持つ抑揚表現がより明瞭に聴き手に伝わるようになる。
周辺機器への使用でも効果はあるのか? 様々なケースを検証
DRESSINGの効果が確認できたところで、トランスポートとして用いるパソコンやUSB-DACとの接続に用いるだけでなく、周辺機器などでの使用においてもDRESSINGはその効果が発揮できるのか、いろいろと試してみた。
・APS-DR002をパソコンと外付けHDDの間に入れて、ある/なしを比較
まずはAPS-DR002をパソコンと外付けHDDの間に入れて、ある/なしの音質を比較試聴した。今回試した組み合わせのなかでも予想以上に効果があったのがこの使い方。井筒香奈江は、高域の伸びと抜けが若干上がり、サウンドステージの深さや天井の高さも明瞭に表現されるようになる。アリス=紗良・オットも同様の印象で、付帯音が減少することでピアノタッチの質感が聴き取りやすくなった。
・ハイレゾスマホ「GRANBEAT」にAPS-DR001を接続する
パソコンのUSB周りに対しての使用では、確かな音質向上効果を実感したDRESSINGだが、身の回りにはUSB端子が付いた製品が他にもたくさんある。
まずはオンキヨーのハイレゾ対応スマートフォン「GRANBEAT」のmicroUSB端子に、エレコムのmicroB-USB変換コネクターを使用してAPS-DR001を接続。この状態で音楽を再生して、ヘッドホン出力に変化があるか試した。パソコンの空きUSB端子では効果があったが、ハイレゾスマホの空き端子にDRESSINGを挿した場合はどうなるのか検証してみたわけだ。
ヘッドホンはSHURE「SRH-1840」を使用して、「宇多田ヒカル - 『Fantome』(96kHz/24bit FLAC)」を聴いた。パソコンでの結果からこの場合でも効果を期待したのだが、何回か試してみたところ大きな差は感じなかった。「GRANBEAT」が音楽再生用としてノイズ対策を徹底していることも関係しているのかもしれない。
・APS-DR001をネットワークプレーヤー本体のUSB端子に挿入
パイオニアのネットワークプレーヤー/USB-DAC「N-70AE」のフロントのUSB-A端子にAPS-DR001を挿して、「宇多田ヒカル - 『Fantome』」をネットワーク再生した。すると、なしの状態に対してボーカルのにじみが減少して、バスドラムの音の締まりと弾力感がわずかに向上した。
・APS-DR001をネットワークハブのUSB端子に挿入
ネットワーク再生においてプレーヤー本体への使用は効果があったが、周辺機器はどうだろうか? 続いてN-70AEとNASを結ぶ、NEC製の無線LANルーター/ネットワークハブのUSB空き端子にAPS-DR001を接続してみた。試聴曲は宇多田ヒカルだ。「さすがに差はでないかな」と思っていたのだが、その予想は外れてしまった。プレーヤー本体に使用したほどの差は出ないものの、各帯域の明瞭感が増して、聴感上の高域の抜けも若干だが向上した。
テストの項目が多かったこと、音質のチェックに時間をかけたことで、この時点で時間がなくなってしまい、ここからは先は筆者の自宅での試聴となる。
次に、最上位モデルであるAPS-DR003をUSB-DACとパソコンの間を結ぶUSBケーブルに入れて、ある/なしを比較した。
音質向上の傾向としてはAPS-DR002と同じだが、その向上の幅が若干大きくなる。井筒香奈江では、2本のスピーカーのセンター中央に出てくる音像が力強く、さらに前に出てくる印象だ。いいなと思ったのが、アリス=紗良・オットでピアノタッチの立体感が上がることだ。サウンドステージの奥行きもわずかだが深くなる。これらにより、楽曲の持つ抑揚表現がより明瞭に聴き手に伝わるようになる。
周辺機器への使用でも効果はあるのか? 様々なケースを検証
DRESSINGの効果が確認できたところで、トランスポートとして用いるパソコンやUSB-DACとの接続に用いるだけでなく、周辺機器などでの使用においてもDRESSINGはその効果が発揮できるのか、いろいろと試してみた。
・APS-DR002をパソコンと外付けHDDの間に入れて、ある/なしを比較
まずはAPS-DR002をパソコンと外付けHDDの間に入れて、ある/なしの音質を比較試聴した。今回試した組み合わせのなかでも予想以上に効果があったのがこの使い方。井筒香奈江は、高域の伸びと抜けが若干上がり、サウンドステージの深さや天井の高さも明瞭に表現されるようになる。アリス=紗良・オットも同様の印象で、付帯音が減少することでピアノタッチの質感が聴き取りやすくなった。
・ハイレゾスマホ「GRANBEAT」にAPS-DR001を接続する
パソコンのUSB周りに対しての使用では、確かな音質向上効果を実感したDRESSINGだが、身の回りにはUSB端子が付いた製品が他にもたくさんある。
まずはオンキヨーのハイレゾ対応スマートフォン「GRANBEAT」のmicroUSB端子に、エレコムのmicroB-USB変換コネクターを使用してAPS-DR001を接続。この状態で音楽を再生して、ヘッドホン出力に変化があるか試した。パソコンの空きUSB端子では効果があったが、ハイレゾスマホの空き端子にDRESSINGを挿した場合はどうなるのか検証してみたわけだ。
ヘッドホンはSHURE「SRH-1840」を使用して、「宇多田ヒカル - 『Fantome』(96kHz/24bit FLAC)」を聴いた。パソコンでの結果からこの場合でも効果を期待したのだが、何回か試してみたところ大きな差は感じなかった。「GRANBEAT」が音楽再生用としてノイズ対策を徹底していることも関係しているのかもしれない。
・APS-DR001をネットワークプレーヤー本体のUSB端子に挿入
パイオニアのネットワークプレーヤー/USB-DAC「N-70AE」のフロントのUSB-A端子にAPS-DR001を挿して、「宇多田ヒカル - 『Fantome』」をネットワーク再生した。すると、なしの状態に対してボーカルのにじみが減少して、バスドラムの音の締まりと弾力感がわずかに向上した。
・APS-DR001をネットワークハブのUSB端子に挿入
ネットワーク再生においてプレーヤー本体への使用は効果があったが、周辺機器はどうだろうか? 続いてN-70AEとNASを結ぶ、NEC製の無線LANルーター/ネットワークハブのUSB空き端子にAPS-DR001を接続してみた。試聴曲は宇多田ヒカルだ。「さすがに差はでないかな」と思っていたのだが、その予想は外れてしまった。プレーヤー本体に使用したほどの差は出ないものの、各帯域の明瞭感が増して、聴感上の高域の抜けも若干だが向上した。
テストの項目が多かったこと、音質のチェックに時間をかけたことで、この時点で時間がなくなってしまい、ここからは先は筆者の自宅での試聴となる。
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