デュアルドライバーからノイズキャンセリングまで
憧れの “AKGサウンド” をアンダー1.5万円の「N」イヤホンで始めよう
快適なフィット感のコンパクトなハウジングの中に、中高域用に5.8o、低域用に9.2oのダイナミック型ドライバーを各1基搭載。ワイドレンジでバランスのよいサウンドを実現し、音楽が演奏された瞬間の熱量まで届けるほどの力強いインパクトを備えている。音楽のジャンルを選ぶことなく、その音楽から核心にある魅力を引き出してくれる実力機だ。
■ノイズキャンセリングやiOSにも個別モデルで対応
「N20NC」は騒音に囲まれがちな屋外での音楽リスニングに最適な、ハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能を搭載した軽量コンパクトなイヤホン。AKG独自の回路の搭載により、音楽信号に影響を与えない自然な消音バランスを実現したことに加え、派生モデルの中でもひときわリッチな中低域再生が魅力的だ。
そして「N20LT」。iPhoneを始めとしたiOSデバイスとスマートに接続できるLightning端子を搭載したデジタル接続対応イヤホンで、中高域の伸びやかさとスピードの切れ味はまさしくN20譲り。イヤホンジャックを持たないiPhoneXやiPhone8シリーズなど、最新モデルのパートナーとしても最適だ。
また、この多彩なN20の派生モデル群は、AKGの豊かな音楽性を軽くてコンパクトな筐体に詰め込んだというだけでなく、コストパフォーマンスの高さも見逃せないイヤホン群だと言えそうだ。例えば “アンダー1.5万円” を実現したハイレゾ対応イヤホンの中で、N25よりもハイパフォーマンスなイヤホンを筆者は他に知らない。
愛用のヘッドホン、イヤホンに加えて、ポータビリティの高いイヤホンをサブ機として探しているのであれば文句なしにおすすめだし、スマートフォンと組み合わせるイヤホンのステップアップを狙うなら視野に入れるべきだ。きっとあなたのミュージックライフを彩る最良のパートナーになってくれることだろう。
(山本 敦)
本記事は2017年11月7日発売『プレミアムヘッドホンガイドマガジン Vol.9』からの転載です。